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佐渡充洋先生に教わる、慢性痛や不安、イライラを鎮める成熟世代のマインドフルネス

2019.07.08

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成熟世代のマインドフルネス 第3回(全4回) イライラする、気分が滅入る、眠れない、節々が痛むなど成熟世代の女性は更年期によるゆらぎに悩まされます。こんなときのセルフケアに役立つのがマインドフルネスです。「今起きていることに気づき、あるがままにそれを認める」マインドフルネスのメソッドには、脳科学的な作用があり、慢性痛や不安症状の軽減などの効果が示されています。いつでもどこでも取り組め、心身の安定に役立つマインドフルネスを毎日の生活に取り入れてみませんか。前回の記事はこちら>>
更年期の心身のゆらぎにうまく対処できるようにマインドフルネスを実践してみませんか。医学的な理論を解説したうえで、医療現場でも取り組まれているメディカルメソッドをご紹介します。

佐渡充洋先生

慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 慶應義塾大学ストレス研究センター 専任講師
佐渡充洋先生


自分で注意力をコントロールし、不快な体験へのかかわり方を変える


マインドフルネスの医療への活用は1970年代の米国に始まり、2000年に英国でうつ病の再発予防への有効性が科学的に示されたことで全世界へと広まっていきました。

日本にもこの時期に紹介され、慶應義塾大学ストレス研究センターでは2010年頃からパニック障害や社交不安障害の治療、がん患者のストレスケアなどに本格的に取り入れるようになりました。

「痛み、不安、ストレスなどの軽減だけでなく、最近では摂食障害や禁煙の治療にも使われ始めています」と慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室専任講師の佐渡充洋先生はいいます。

マインドフルネスの医学的作用について、佐渡先生はうつ病の再発予防を例に次のように説明します。

「うつ病を経験した人は失敗をきっかけに思考が過去に飛び、“なぜ、あんなことをしたのだろう。自分はダメな人間だ”と頭の中で反芻し始め、それによって気分が一気に落ち込み、うつ病を再発すると考えられています。

つまり、思考の反芻がトリガー(引き金)となるため、これを止めることが再発予防では重要です」。

人間の脳は今起こっていることに注意が向くと、ほかのことを処理できなくなり、思考の反芻も止まります。ところが、うつ病を経験した人は自分の意志で現在に注意を向けることができません。

「マインドフルネス認知療法では“今この瞬間に起きていることを感じ、あるがままにそれを認める”ことをトレーニンするため、最終的に自分で注意力をコントロールできるようになります。

その結果、思考の反芻を止められるようになり、うつ病の再発予防にも効果があるというわけです」。
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