映画『こはく』で大橋 彰（アキラ100％）さんが圧巻の演技を披露

お笑いは笑いの多い少ないの反応がすぐにわかって、「やってる瞬間が答え合わせ」。でも、映画は完成作を観ても「大丈夫かな」と不安だそう。

バケツに満杯まで溜めた水を一気にぶちまけたシーン

「あのシーンは大切にしたいと監督からもいわれていましたし、僕もそうだなと思っていました。でも、そこで自分がちゃんと表現できるかは、また別問題で。そのシーンが近づくにつれて、胃が痛くなるというか、ごはんもあまり食べたくないし、不安もあるし……。自分なりにこういうふうに演じられたらいいなというものもあったんですけど、撮影場所に行ってすぐ役の気持ちになってドンと芝居できると思わなかったので、どうにか気持ちを溜めておこう、と。水をパンパンにしたバケツを現場に持って行けるように、イメトレして、水をこぼさないよう、リハーサルもなしにやらせていただきました」


カットがかかってその場に座り込んだという大橋さん。共演者が大橋さんに寄り添って一緒に泣き続けていたといいます。そのシーンをお見逃しなく。

「この物語は、誰が観ても琴線に触れる部分がどこかあって。ちょっとずつでも幸せになっていこうとする人間を描いていると思いますし、観ていただいた皆さんが幸せになれる映画だと思います。ワハハって笑うような感じではないですけど、心にちょっと染みる。そんな作品かなと思いますので、ぜひ観ていただければうれしいです」