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漫画原作の三谷かぶきには歌舞伎座初が満載!三谷幸喜さん、松本幸四郎さんインタビュー

2019.06.05

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そんな見どころ満載の舞台を支える出演者も魅力的だ。船乗りの庄蔵と光太夫らが謁見するエカテリーナの2役を市川猿之助さん、船乗りの新蔵を片岡愛之助さんが演じ、船乗りの三五郎とエカテリーナの側近ポチョムキンの二役を松本白鸚さんが演じる。

三谷:僕は昔から白鸚さんの大ファンなので、とても嬉しいです。でも、まさか出ていただけるとは。

幸四郎:実は僕も、遠慮するのかなと思っていたところがあるんですが、本人は出る気満々でした(笑)。三谷かぶき


そして最年少の船乗り・磯吉役は市川染五郎さん。

三谷:稽古で幸四郎さんには“もう少し距離を置いてください”といいました。親子の役ではないのに、幸四郎さんの愛が深くて親子に見えてしまうんです(笑)。その幸四郎さんから指摘を受けるまで、僕は気づかなかったんですが、幸四郎さんは全三幕ほぼ出ずっぱり。やっぱりずっと見ていたくなる俳優さんですからね(笑)。初めてご一緒する面白い役者さんもいらっしゃるので、稽古を見ながらそれぞれの役も膨らませていけたらと思います。

幸四郎:みんな天然で、意図して面白いことがやれるわけではないので、なんとか操ってください(笑)。

三谷:ハハハ(笑)。でも正直、僕もわからないことだらけなんです。こんなに出演者や舞台転換が多い芝居は初めてですし、幸四郎さんに、こんなとき歌舞伎ではどういう手法がありますか?と聞きながらつくってはいますが、これが歌舞伎なのか歌舞伎じゃないのか、僕にはわからない。ただ少なくとも、この6月に日本で上演されているお芝居の中でいちばん面白いお芝居にしなきゃいけないと思うし、面白くなるような気がしています。お客さまには、そういった観点で観ていただけたらなと。

幸四郎:そうですね。歌舞伎かどうかというのは、観る人にとっての楽しみ方の一つのような気がします。僕はとにかく、三谷さんの芝居を歌舞伎座で、歌舞伎役者としてやれることが楽しみ。歌舞伎は伝統芸能である一方、現代に生きる演劇でもあるということを実感していただけたら嬉しいです。

六月大歌舞伎 夜の部 三谷かぶき『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち 』

原作/みなもと太郎
作・演出/三谷幸喜
出演/松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、尾上松也、八嶋智人、市川高麗蔵、坂東彌十郎、松本白鸚 ほか

三谷かぶき撮影/永石 勝

2019年6月1日(土)~25日(火)
16時30分~
歌舞伎座
1等席1万8000円、2等席1万4000円ほか

●お問い合わせ
チケットホン松竹
TEL:0570(000)489
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/寺澤太郎 ヘア&メイク/立身 恵(三谷さん)、MIKAMI YASUHIRO〈Pittura〉(幸四郎さん)
「家庭画報」2019年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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