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きもので海外
ニューイングランドの人ってどうしてこんなに日本がお好き？

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ニューイングランドの人ってどうしてこんなに日本がお好き？

2017.08.10

それにしても、この来場者の数！　もちろんボランティアのかたがたの努力と創意工夫の賜物であることには、間違いないのですが、ボストンの人達の中に、日本文化への興味関心が元々あったからでははないでしょうか？

なぜこれほどまでに日本文化への関心が高いのか、私なりに考えた3つの理由は以下です。

1．歴史的にも文化的にも成熟した都市ボストン
前回の記事でお話しした通り、この地はヨーロッパからの移民が最初に入植したエリアであり、街並みもヨーロッパ的。ここに住む人たちも歴史的な建物や文化を深く愛する傾向にあります。基本、新しい物好きのアメリカ人ですが、ここボストンは別。日本の歴史ある伝統的な文化は、このボストンの市民性にもピッタリなのです。

2．MFA（ボストン美術館）、そして岡倉天心の存在
量、質、共に世界屈指の日本美術を所蔵する、皆さまご存知、MFAこと「ボストン美術館」。ここには美しく立派な日本庭園まで存在するのをご存知ですか？　その名は天心園。

急激な西洋文化の荒波が押し寄せた明治という時代の中で、日本の伝統美術の優れた価値を認め、日本の近代美術の発展に大きな功績を残した岡倉天心。ここは彼の功績を讃え、造られた庭園なのです。彼は晩年、このボストン美術館の中国、日本美術部長を務めるなどボストンに大変縁のある人物でした。そんな彼のおかげで、ここにはたくさんの日本美術品が所蔵されており、芸術と伝統を愛するボストンの人々は、たくさんの日本美術に触れる機会が昔からあったのです。

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