母のタンス、娘のセンス

女優・一色采子の 「母のタンス、娘のセンス」〜卯月徒然便り

2019.04.24

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4月17日
オリエンタル帯を効かせてイベントへ


服飾文化の過去・現在・未来に一本の軸を通し、ヴィンテージのコレクションの展示や服飾文化にまつわるセミナー活動を行っている公益財団法人日本服飾文化振興財団が提唱している、「由緒あるヴィンテージに今の気分を加えて楽しむ」は、まさに「母のタンス、娘のセンス」そのもの。そこで、古いきものを今の感性で楽しむ「進化系着物スタイル」という切り口でトークイベントを行わせていただきました。この日の装いは、私が著書の中でも真っ先にお伝えしている「オリエンタル帯」のセオリーでコーディネート。

女優 一色采子 きもの連載先月、告知させていただきました日本服飾文化振興財団の主催によるトークイベントへ。お洒落なファッション関係の方々が大勢お越しくださいました。


地味好みの母にしては華やかな、でも今ではどこかレトロな感覚のローズピンクの縞の小紋。山口蓬春先生の奥さまの形見分けで、母が大切にしていた古代更紗の帯を合わせ、最近の中では一番のお気に入りのかづら清老舗で求めた、猫の帯留めを合わせました。三分紐は白で抜け感を演出しながら、帯揚げはマスタードカラーでひとひねり。いつもなら、白っぽい色を合わせるのですが、ファッション関係の方々の集まりとあって、いつもと違うニュアンスに。

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母のローズピンクの縞の小紋が、小粋に演出できました。

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この日は少し肌寒かったので、黒の羽織を都会的なジャケット感覚で装いました。

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我が家の牡丹は満開。来月の装いもどうぞお楽しみに。

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一色采子/Saiko Isshiki


日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。



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【連載】女優 一色采子の「母のタンス、娘のセンス」
花びらがリズミカルに舞う鮫小紋でサイン会初日へ ・連載「一色采子の母のタンス、娘のセンス」が本になります・難しい地色の訪問着を、金地の帯でブラッシュアップ・地味紬を楽しむパッチワーク帯お祭りには大胆柄をきりりと着こなして一枚あると重宝するシックな羽織り地味紬に効く帯のアイディア秋単衣は引き締め色を加えて季節の深まりを表現暑い季節はアースカラーを軸に、程よいぬけ感を濃い地のきもの+鮮やか帯で艶ます涼感梅雨の季節は大人のマリンカラーでハツラツと青葉に映える爽やか紬を帯でクラスアップ母の地味な紬+娘時代の派手帯を今の気分で舞踊「道成寺」の思い出のきものお雛祭りの時季は、叔母に譲られた千代紙のように愛らしい小紋をワントーンStyleで今様にセンスアップ お客様をお迎えする日は市松模様の染め帯で大山家のお正月は、晴れ着で母と記念撮影季節を纏うことこそ、きものの醍醐味!雪の結晶の袋帯が大活躍絵画的なアイテムから季節のインスピレーションを得た 私らしいノエルStyle菊人形展へは色無地に菊の刺繍の帯で「黒地の染め帯」は母の「地味きもの」を今様に着こなす万能アイテム母の訪問着を、イブニングドレス感覚でスタイリング 一覧を見る>>
構成/樺澤貴子
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