• TOP
  • フィギュアスケート
  • ファンタジー・オン・アイス2017(5/26幕張公演) 羽生結弦選手、宇野昌磨選手・・・心奪われたスケーター6人

フィギュアスケート

ファンタジー・オン・アイス2017(5/26幕張公演) 羽生結弦選手、宇野昌磨選手・・・心奪われたスケーター6人

2017.06.05

  • facebook
  • line
  • twitter
羽生結弦選手
「フレデリック・ショパン バラード第1番ト短調」
 

前の演技者だった帝王プルシェンコが生み出した熱気の余韻が残る中で流れてきた会場のアナウンス。「羽生結弦選手が来季のSPを初披露してくれます。曲はショパンのバラード第1番!」。 頭の中に「???」が浮かび、その言葉の意味を瞬時には理解できませんでした。そして、平昌五輪に向けての勝負SPとしてバラード第1番を三たび選択したことに気づくと同時に、金メダルを是が非でも取りたいという羽生選手の覚悟がひしひしと伝わってきました。 

バラード第1番、通称バラ1といえば、羽生選手の当たりプログラム。2014-15、15-16の2シーズンでSPとして使用し、15年のグランプリファイナルにおいて、現在の男子SP世界歴代最高得点である110.95点を叩き出した名作です。会場の皆さんも状況がいまひとつ飲み込めず、しばらくざわめいていましたが、そこはさすが羽生選手。滑り始めた途端、会場は静寂に包まれ、プルシェンコ劇場からあっという間に空気を羽生選手色に塗り替えていました 。


慣れ親しんだSPであるバラード第1番。一見、楽勝のようですが、実はなかなか厳しい道でもあるように思います。世界歴代最高得点を持つ過去の構成内容を上回るクオリティで、完璧に演じきることができなければ、誰よりも羽生選手本人が納得できないに違いありません……。そのプレッシャーたるや。実際、今回の幕張で早くも難易度を上げて挑んできました。前半にイーグルで挟んだ4回転ループは2回転になってしまったものの、後半に入れたトリプルアクセル、4回転トウループ-3回転トウループのコンビネーションという高難度なジャンプは着氷。演技終了後、観客席の熱狂はこの日の最高潮に達し、隣の席の声が聞こえないほどの大歓声でした(笑)。 



オリンピックイヤーとなる勝負の年に選んだ、羽生選手史上最高難度のSP。でも、羽生選手自身が「呼吸をするかのように感じることができる曲」と語っているように、幕張最終公演ではノーミスの演技も披露してくれましたし、シーズン前の現時点でも成熟度は群を抜いています。 ここからどれだけ高難度構成での完成度、安定感 を上げていくことができるか。今までも不屈の闘志で数々の苦難を乗り越え、頂点に上り詰めた羽生選手。FSの発表を心待ちにしつつ、バラード第1番の更なるスケールアップを楽しみに見守りたいと思います。



ファンタジー・オン・アイス2017 神戸&新潟情報

・神戸公演
日程:2017年6月9日(金)~11日(日)
会場:神戸ワールド記念ホール 特設リンク
チケットに関するお問い合わせ:キョードーインフォメーション
TEL:0570-200-888(平日10時~18時)

・新潟公演
日程:2017年6月16日(金)~18日(日)
会場:朱鷺メッセ 特設アイスリンク
チケットに関するお問い合わせ:サンライズプロモーション北陸
TEL:025-246-3939(平日11時~18時、土曜10時~17時)

▪出演スケーター
(神戸&新潟出演)羽生結弦、宇野昌磨、本田真凛、坂本花織、織田信成、荒川静香、安藤美姫、鈴木明子、ハビエル・フェルナンデス、エフゲニー・プルシェンコ、ステファン・ランビエール、ジェフリー・バトル、ジョニー・ウィア、ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン 
(神戸)三原舞依、紀平梨花、デニス・バシリエフス、アンナ・ポゴリラヤ
▪ゲストアーティスト
杏里、藤澤ノリマサ、木下航志
公式サイトURL:http://www.fantasy-on-ice.com/

小松庸子/Yoko Komatsu

フリー編集者・ライター
世界文化社在籍時は「家庭画報」副編集長としてフィギュアスケート特集を担当。 フリー転身後も「家庭画報」誌面にてライフワークとして大会やアイスショーなどを取材。
取材・文/小松庸子 撮影/吉成大輔
  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 04 / 29

他の星座を見る

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 04 / 29

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事