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フィギュアスケート
国別対抗戦2017 男子スケーター、感涙もののプログラム５選

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国別対抗戦2017 男子スケーター、感涙もののプログラム５選

2017.05.17

◆パトリック・チャン選手(カナダ)
FS／「A Journey」

今回もまた「これぞスケーティング！」という圧巻の滑りを見せてくれたパトリック・チャン選手。以前、羽生選手にインタビューしたときに「パトリック選手は氷の上を滑る音が違うんですよね。すごくいい音なんです」と言っていたことがありましたが、まさにその通り。軽くひと蹴りするだけでリンクの半分くらいまで届いてしまう、エアリーで深いエッジの滑りはパトリックならではだと思います。

シーズン終わりのこの大会でも、SPの構成を変更して難易度を上げてくるなど、一歩ずつでも進化を諦めないレジェンドの姿勢には胸を打たれました。 SPではジャンプミスがあり6位という結果でしたが、FSでは4回転3本に挑戦。冒頭の4回転トウループ−3回転トウループ、今シーズンから取り入れた4回転サルコウは加点がつく出来映え、後半の４回転トウループも少し手をついたものの着氷させました。２本目のトリプルアクセルが１回転になってしまいましたが、190.74点で羽生選手、宇野選手に続き3位。演技構成点だけで見ると、95.14点と堂々の1位です。 1月にカナダオンタリオ州オタワで行われたカナダ選手権2017のFSでは2本の4回転と2本のトリプルアクセルを決め、205.36点。国内参考記録ながら、2016年の四大陸選手権で出した203.99点を上回りました。スケーティングにますます磨きがかかるパトリックはいま、浅田真央さんと同じ26歳。現役復帰してくれたことに感謝して、フィギュア界の至宝ともいうべきその美しいスケーティングを一試合でもひと滑りでも多く、心に刻んでおきたいと思っています。

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