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さて、この花は何でしょう? 実は誰もが知る、あのお花です

2019.07.06

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藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
7月6日の贈り花

7月6日の贈り花


レストランのオープンに特別感のある花束を


イタリアンレストランのオープンに贈る花のオーダーをいだたきました。高級感があって、インパクトのある花を、というご依頼から、バラとランという組み合わせにしてみました。

バラはブルームタイプのラロックという品種を選びました。しべが飛び出した個性的な花形で、ピンクからグリーンへの花色の変化が魅力的です。バラと言われなければ、何の花かわからないというサプライズ感も含めたセレクトです。


ランはパフィオペディラム アルマゲバート。白地に淡いグリーンのストライプがとてもしゃれていて、高級感もありインパクト大!

そして、レストランへの贈り花ですから、ミント、フランボワーズ、カシスの葉と食材としても使われる花材も加えてみました。この遊び心でお客さまに楽しんでいただけますように。

【使用花材】
バラ ラロック
パフィオペディラム アルマゲバート
リシアンサス(トルコギキョウ) べっぴんさんグレープ
エキナセア イレジスティブル
クレマチス グラベティービューティー、天使の首飾り
ギンギツネ
フランボワーズ
アップルミント
ヤマゴボウ
カシスの葉

贈り花のヒント
アレンジメントの花材には食べられるものもたくさんあります。ハーブやフランボワーズ、ブラックベリー、ブルーベリーなどのベリー類など。飲食店はもちろん、食べることが大好き、食べ歩きが趣味という方への贈り花には、そういう花材を加えてみるのも楽しさが伝わるアイデアです。ただし、観賞用の切り花は農薬を使用していることが多いので、実際に食べないようにしたほうがいいでしょう。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。 https://www.fleurs-tremolo.com

『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン&ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売!
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。
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