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「超高齢社会は人を幸せにするのか?」慶應大医学部・伊藤裕先生×作家・山田宗樹さん

2019.04.17

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人生百年時代を迎えて“生きる”を問う「幸福寿命」 第1回 現在、100歳を超えている人々が約7万人弱。果たして、長寿は幸福なのか?長寿社会における幸福とは? 幸福な寿命とは?慶應義塾大学医学部教授であり、第19回日本抗加齢医学会総会会長の伊藤 裕先生と考えます。
現在、100歳を超えている人々が約7万人弱。将来的には、2007年に生まれた子どもの約50パーセントが100歳まで生きると予想されています。しかしながら今現在で、600万人を超える人が介護を必要とする状態だといいます。

果たして、長寿は幸福なのか?長寿社会における幸福とは? 幸福な寿命とは?

慶應義塾大学医学部教授であり、第19回日本抗加齢医学会総会会長の伊藤 裕先生と考えます。

百寿社会における寿命とは?

長寿元気が幸福か!? 幸福に生きることに期限があるのか?


伊藤 裕先生 山田宗樹先生

慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科教授 第19回日本抗加齢医学会総会会長 伊藤 裕先生(右)
作家 山田宗樹先生(左)


慶應義塾大学医学部内科学教授である伊藤 裕先生は内分泌学、抗加齢医学などを専門とし、100歳以上の長寿者を対象とする百寿者研究にも造詣の深い医学者です。

65歳以上の高齢者が総人口の28パーセントを占めるわが国において、現在、平均寿命と健康寿命との差は10年くらいあり、その差が縮まらず、長生きが幸せだと限らないのも現実です。

しかし、伊藤先生は今後の社会は「百寿社会」であってほしい。100歳まで幸福に生きることのできる社会を実現することが大切だと著書『幸福寿命』で提起しました。

『幸福寿命』

『幸福寿命』とは
人生百年時代を迎え、「死ぬまでずっと幸せでいる」ことが私たちの生きる目標に。この究極の願いを叶えるためのカギとなるのが「腸内細菌」、「ミトコンドリア」、「ホルモン」だ。そのメカニズムを解き明かすとともに、これらの活性化を促し幸福寿命へと誘う生活習慣を提案する。


一方、作家の山田宗樹先生は、2012年に発表したSF小説『百年法』で、不老不死を手に入れた近未来の日本社会で人口淘汰のために強制的に死を選ばされることで始まる人間の生死への葛藤を描き、続いて発表した『ギフテッド』、『代体』、『人類滅亡小説』でも超高齢社会、高度医療技術の発展などで近未来の日本人が抱えるかもしれない問題に鋭く切り込んでいます。

百年法

『百年法』とは
革新的な医療技術により不老不死を実現。80代でも20代の見かけと体力を有した人々は年齢や老化、モラルに振り回されることなく毎日を謳歌。一方で社会が抱える人口増加の問題に政府が下した決断は、施術後百年で命を絶つこと。死という期限を突きつけられた不老不死人間の葛藤とは……。


人生百年時代における「幸福寿命」について、いかに生きることが人間の幸せにつながるのかということをテーマに、それぞれのご専門の立場から大いに語り合っていただきました。
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