エンターテインメント

注目度No.1!? 小手伸也さんが、異色作で堤 真一さん&橋本良亮(A.B.C-Z)さんと共演

2019.04.04

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コールセンターでのアルバイトを、自分への戒めとして今も続けている。「勤務先に迷惑をかけるような状況になるまでは、辞めるつもりはありません」

――物語の主人公は、ソビエト連邦と思しき独裁国家の精神病院に一緒に放り込まれた、同じ名を持つ2人の男。そのうち、誹謗罪で捕まった政治犯を堤 真一さん、自分は常にオーケストラを従えているという妄想にとらわれている男を橋本良亮(A.B.C-Z)さんが演じます。脚本を読んでどう思われましたか?

「実は最初に読んだときは、修飾節がいくつもついた海外の戯曲ならではの言葉の情報量の多さに戸惑って、どういう話かまったくわからなくて。その後、真夜中に読んだら頭が痛くなって、これは無理だと思いました。でも、しばらく経って朝のファミレスで読んだら、こんなにわかりやすくて大丈夫かなと思うほど、すんなり腑に落ちたんです。別の役の目線で読むとまた違うものが見えてくるし、その日の体調や読む時間帯によっても感じ方が変わります。ここに音楽が入ったらどうなるんだろう? 何より、これをどうお客さんが受け取るのか、とても興味があります」


――小手さんは、2人の男を治療する精神病院の担当医の役。どう演じたいですか?

「脚本を読んだ限りでは、名前もついていない“医者”という記号的な存在で、精神病理について深く語るわけでもないので、あまり設定を背負わず、会話のライブ感や人間性みたいなものでやれたらなと。核心に迫るかと思ったらはぐらかされたり、本当の話かと思ったらたとえ話だったりと、非常に示唆に富みながら、人を煙に巻くようなユーモアがある脚本。役柄としても、物語に巻き込んでいるのかと思えば、巻き込まれているほうだったりするので、ウケを狙うわけではないけれど、僕は結構お客さんを沸かせられるんじゃないかと感じています」

――権力と反体制、信じる自由や想像する自由について描かれた本作品。発表されたのは1977年ですが、今の日本社会にも通じるものがありそうです。

「僕もそう思って、ウィルさんと最初にお会いしたときに、これを日本で今上演する意義みたいなことを、生意気にも聞いてみたんです。ウィルさんは、日本も含めて世界的に今、この物語が出せるアンサーがあるんじゃないかとおっしゃっていました。自分で脚本を書くときもそうなんですが、僕は考えることに時間を割きたいタイプ。稽古が始まるまで自由にあれこれ考えて、稽古が始まった今はそれを一旦全部忘れて、目の前のことに集中して挑んでいます」
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