竹内まりやさん「大切なのは今を生きること」音楽について、人生について

Ralph Lauren
細みのジャケットとワイドパンツは、竹内さん曰く、“普段の自分に近いスタイル”。ラルフ ローレンは好きなブランドの一つで、「『DENIM』というアルバムのジャケットで着ている紺色のノースリーブのセーターとスカートもラルフ ローレン」なのだそう。
ジャケット31万円　パンツ20万5000円　Tシャツ1万8000円／すべてラルフ ローレン コレクション（ラルフ ローレン）靴7万4000円／ジミー チュウ　アクセサリー／すべて私物


生き生きと語る竹内さんも、50歳を過ぎた頃から「この桜をあと何回見られるだろう」と思い始め、人生について深く考えるようになったといいます。

「ポジティブな意味で人生の残り時間を考えるようになりました。私には座右の銘が2つあるのですが、その1つが17歳でアメリカに留学したとき、学校のカレンダーに書いてあった『今日があなたの残りの人生の最初の日です』という言葉。

当時もいいなぁと思いましたが、60歳を過ぎた今読むと言葉の重みが違う。今日が自分の余生の初日だと考えれば、何歳であってもやり直せるという前向きな言葉。

そして、もう一つは『今日を人生最後の1日だと思って過ごしなさい』という言葉。対極的なようで、どちらも『今を生きよ』ということなんですよね。過去を悔やんでも変わらないし、未来を憂えてもしょうがない。

昨年出したシングル『今を生きよう』にも書きましたが、『目の前の1日を精一杯生きればいい』と思っています。そして、今を幸せに生きる秘訣は“ささやかな日常を面白がれること”。だって人生はほとんどがハレの日ではなく、ケの日じゃないですか？」。

そう言いきった後、「お説教じみて聞こえなければいいのだけど」とちょっぴり心配そうに首をすくめた竹内さん。いえいえ、あなたの言葉はいつの時代も、私たちに明日を生きる力を与えてくれます！