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パリの大衆食堂「ブイヨン」の人気が再燃!
現地ライターおすすめの4軒をピックアップ
(パリ特派員:大島 泉)
スープじゃない、「ブイヨン」をご存じ?
「ブイヨン」と言うフランス語、ご存じでしょうか。
日本では、ブイヨンといえば西洋料理の出汁、英語のスープストックを連想される方が多いのではないでしょうか。
フランス語でも、スープのベースとして用いられる、肉や野菜をたっぷり使った出汁のことを「ブイヨン」といいますが、もう一つ、ブイヨンには「大衆食堂」という意味があります。
![ブイヨンシャルティエ 料理](https://images.www.kateigaho.com/media/article/42252/images/editor/be3e98f39b69afa1b9d26e3e59e2c94cbb9ae591.jpg?w=554)
ブイヨンの歴史
「ブイヨン」という言葉が、「食堂」という意味合いで使われ始めたのは、1860年頃。
レアールの食品市場の近くに、肉屋のデュバル氏が、骨付き肉の余りを使った出汁のスープと、肉料理だけを手軽な価格で供する食堂に、「ブイヨン」という店名をつけたところ大当たり。
同様の店がどんどん増え、1900年頃にはパリに約200軒の「ブイヨン」があったと言います。
時代を生き残った、ブイヨンの名物店
「ブイヨン・シャルティエ」
![](https://images.www.kateigaho.com/media/article/42252/images/editor/4ce38316e9fb375301d5d5a5edd09b1bf1105654.jpg?w=670)
その後、時代は移り、大型の大衆食堂はだんだん廃れ、モンマルトル通りに1896年からある「ブイヨン・シャルティエ」という店だけが、レトロで安い食堂として残っていました。
ここは、様々な世代のパリジャンやパリを訪れる観光客に、安くてパリらしい料理が食べられるお店として知られています。
![ブイヨンシャルティエ エスカルゴ](https://images.www.kateigaho.com/media/article/42252/images/editor/82f3bcf43bca483bb2c0b10633c00729f2cfdde0.jpg?h=550)
駅のホールや図書館のような雰囲気の、天井の高い広々とした空間は、1989年に歴史的建造物に指定されています。
![ブイヨンシャルティエ スープ](https://images.www.kateigaho.com/media/article/42252/images/editor/7dcf4552e7a85a1a03dce7e6dbaf739983687a42.jpg?w=670)
キビキビと動き回るギャルソンたち。15€もあれば前菜・主菜・デザートに、ワイン1杯もつけて、お腹いっぱいになるメニュー。一流シェフの洗練された味でもなく、おしゃれでもないけれど、的確な味つけに、ほっとできるシンプルなフランスの食堂料理。
「ブイヨン・シャルティエ」は、そんな伝統を守り続けていました。
Bouillon Chartier
7 rue du Faubourg Montmartre 75009 Paris
電話 +33 (0)1 47 70 86 29
営業時間 11時30分〜24時
無休
www.bouillon-chartier.com