映画『サムライマラソン』でチャレンジを重ねた小関裕太さん

「新しいものにチャレンジするのは好きです」と小関さん。昨年も、乗馬に殺陣、バスケットと多くのことに挑戦し、「楽しい1年でした」。

一本筋を通しながらも揺らいでいられる侍になりたい

日本のマラソンの発祥といわれる史実・安政遠足（あんせいとおあし）をもとに描かれた小説『幕末さむらい侍』を原作とする本作。安中藩で藩士を鍛えるために遠足が開催されるが、それが幕府への反逆とみなされ藩取り潰しを狙って刺客が送り込まれ……。そこに描かれる侍を「この映画の時代は約200年間戦がなく、侍という名前だけが残っているんだなって思います」。ただ、“侍”という言葉には、潔さや強さを備えた男らしさを感じるという小関さん。

「僕、侍になろうとしているかもしれないです。潔くなりたいなって。いろんな格好いいがある中で、自分の意見を持っている方にすごく憧れるんです。揺らがない格好よさというか。ちゃんと筋が通ってないと意見も言い切れない。でも、僕は言い切れないことがたくさんあるから、その度に悔しくて。ただ僕、揺らぎっていう言葉も好きなんですよ。僕は芯を持とう、意見を持とう、何を言われても自分の言葉に責任を持とうと思うのと同時に、揺らぎも素敵なものだと思うので、芯を持って揺らいでいたいな。そういう侍になりたいなと思います」