加藤和樹さんが極悪人に!? 手に汗握る舞台『暗くなるまで待って』

声優を務めるテレビアニメ『B-PROJECT 絶頂＊エモーション』が1月11日よりTOKYO MX、BS11、ABCテレビほかで放送開始。

――そこですか！(笑)　30代をどう過ごしたいですか？

「今年は35歳になるので、40代に向けて、やれる役も変わってくると思うんですね。なので、自分よりも年齢的に上の役柄も視野に入れていかなきゃなと思ってはいます。もちろん、まだまだ若い役でも頑張りたいので(笑)、体力づくりや基礎的なトレーニングもしっかり続けたいですね。あまり先の目標を立てるタイプではないんですけど、40という数字が見えてきているし、もう勢いだけでいける年齢ではないので」

――普段は、どんなトレーニングを？

「舞台の稽古中や本番中は、体幹トレーニングやストレッチをしっかりやっています。インナーマッスルがないと、ブレスやスタミナも続かなくて、満足な発声ができない。体幹は、声の体力にとってもすごく重要なんです。昔は、腕立て伏せとか腹筋とか、体の外側の筋肉ばっかり鍛えていたんですが、いいボイストレーナーの方と出会って、体の使い方が少しずつわかってきた。そうする中で、やっと自分のスタイルみたいなものが見えてきた気がします」

――苦手だと話されていたダンスは？

「行ける時に、タップダンスやジャズダンスのレッスンに通うようにはしています。苦手なものを苦手なままにしておくのはよくないなと思って。それは食べ物や人に対しても同じですよね。苦手を乗り越えられたら、きっとまた違う景色が見えるような気がします。実際、以前はダンスがうまい人を見ると、“すごいなあ。でも、どうせ自分にはできないから”と思っていたんですが、最近は“あんなふうに踊れたら、気持ちいいだろうな”と思うようになりました」

――最後に『暗くなるまで待って』への抱負を込めつつ、メッセージをお願いします。

「凶悪な男ロートを演じます。どうも僕は、役に入ると顔つきが変わって、公演が終わってもしばらくそれが抜けなかったりするらしいので、今回はどうなってしまうのか……(笑)。でも、そこまで入り込めてこその役かなと思います。ミュージカルではありませんし、どちらかというと暗い世界観の中で描かれる作品ですけれども、目の前で繰り広げられる騙し合いや、台詞のやりとり、暗闇での動きの一つひとつに、手に汗を握る面白さを感じていただけると思います。スリリングで濃密な時間が詰まったお芝居を、どうぞ楽しみにいらしてください」