フィギュアスケート

グランプリファイナル2018を沸かせた3選手! 新たなスターも誕生しました

2018.12.19

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すくすく伸びて、いまや身長177㎝を超す勢いのチャ・ジュンファン選手。情感込めてFS「ロミオとジュリエット」を滑りきった。写真/YUTAKA/アフロスポーツ

チャ・ジュンファン選手 韓国
FS174.42点「ロミオとジュリエット」3位(SP89.07点4位、合計263.49点3位)


2001年10月生まれ、17歳になったチャ・ジュンファン選手(韓国)。ブライアン・オーサーコーチのもとでフィギュアスケートに打ち込むべく、2015年3月にカナダへ渡って以来、一歩ずつ着実に成長の跡を見せてくれていましたが、いよいよその才能が花開き始めたようです。


GPSは初戦のスケートカナダでSP88.86点、FS165.91点、合計254.77点を獲得。宇野昌磨選手、キーガン・メッシング選手に次いで3位となりました。それから1週間も経たずに行われた11月初めのフィンランド杯でもSP82.82点、FS160.37点の合計243.19点で3位。

GPファイナルに出場するための獲得ポイントで羽生結弦選手、宇野昌磨選手、ネイサン・チェン選手、ミハル・ブレジナ選手、セルゲイ・ボロノフ選手に続く上位6人に食い込み、初めてのGPファイナル出場を見事果たしました!

GPファイナルのSPでは3位と0.14点差の4位。FSでは174.42点で3位、トータルスコアでも263.49点を獲得し、いずれもパーソナルベストを更新。初めてのGPファイナルで銅メダルに輝く健闘ぶり。

2018年2月に開催された平昌五輪で15位だったことを思うと、この1年足らずの間によくぞここまで覚醒した!と思うほど、演技に安定感が出てきたように感じます。FSでは最初の4回転トーループで転倒したものの、4回転サルコウや3回転ルッツ−3回転ループ、トリプルアクセル2本などを綺麗にまとめ、会場から熱い拍手を送られていました。今までさまざまな選手が演じてきた「ロミオとジュリエット」ですが、17歳のジュンファンの演技からは純情さ、可憐さが伝わってきて、等身大の惹きつけられるプログラムに仕上がっているのではないでしょうか。

それにしても、急速に演技が洗練されてきましたね。羽生結弦選手やハビエル・フェルナンデス選手たちと同じリンクで練習を重ねてきた時間は、とても意味のある経験になっているのでしょう。
2022年の北京冬季五輪を20歳で迎えるジュンファン選手。今後どのような成長を遂げていくのか、その進歩に注目です。

今回のGPファイナルで特に注目した3選手の演技を振り返ってみましたが、このほかにも、SP、FSともに1位の合計282.42点を獲得し、見事2連覇を達成したネイサン・チェン選手(アメリカ)や、貫禄の復活を見せてくれたエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(ロシア)など、見応えのあるスケーティングもありました。

2019年3月の世界フィギュアスケート選手権が楽しみですが、まずは12月21日からの全日本選手権で大いに盛り上がりましょう!

小松庸子/Yoko Komatsu

フリー編集者・ライター
世界文化社在籍時は「家庭画報」読み物&特別テーマ班副編集長としてフィギュアスケート特集などを担当。フリー転身後もフィギュアスケートや将棋、俳優、体操などのジャンルで、人物アプローチの特集を企画、取材している。【連載】フィギュアスケート愛(eye)を見る>>>>
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