シンイチ役を演じるにあたり、監督の笑顔を真似していた柳楽さんは、「『夜明け』以降、“いい笑顔になったね”って言われるように（笑）」。わかりやすくはない。でも、丁寧に成長が描かれている作品
本作は、広瀬監督によるオリジナル脚本作。役を演じるには、想像できる幅がないときついという柳楽さんにとって、今回の役は想像を広げたい放題だったはず。
「想像するのも大変ですね（笑）。（自分が想像した）シンイチは、真っ暗なトンネルを歩いていて。先はまったく見えないんだけど、縁があって哲郎（小林 薫）たちに出会ったことでライトを見つけて、もうちょっと歩いてみようかな、みたいな。そういうことで少しずつ人って成長していくんじゃないかなと思っていたりすることが丁寧に描かれている映画なんですよね」
「わかりやすいものではない」と本作を評す柳楽さんは、「このタイミングでこの映画が観られてよかったっていう人が何人かいればいいな、っていうような映画だと思う」とも。
「100人のうち95人を面白いって言わせる映画じゃなくて、100人のうち4〜5人がこの映画を観て、“ちょっと救われた”っていう……。それって、そこに陥ってる人にしかわからない状況。そういう人たちの今に寄り添えるものになっていると僕は思います。4〜5人に響いたら、うれしいですね」
では、柳楽さんは今のタイミングでこの作品に携われてよかったと思いますか？ 「はい！」。とびきりの笑顔が返ってきました。
柳楽優弥／Yuya Yagira
俳優
1990年3月26日生まれ、東京都出身。2004年、デビュー作にして初主演作の『誰も知らない』で第57回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を史上最年少で受賞。以降、数々の映画やドラマに出演。近年の主な映画出演作に『銀魂2 掟は破るためにこそある』、『響—HIBIKI—』、『散り椿』、『ディストラクション・ベイビーズ』など。19年の公開待機作に『ザ・ファブル』、『泣くな赤鬼』がある。
『夜明け』監督・脚本：広瀬奈々子
出演：柳楽優弥／YOUNG DAIS 鈴木常吉 堀内敬子／小林 薫
配給：マジックアワー
1月18日（金）より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
公式サイト／
http://yoake-movie.com
© 2019「夜明け」製作委員会
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