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ストレスに負けない心と体をつくる!細胞の「修復力」を引き出すヒント

2018.12.27

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負荷をかける運動習慣と断食が細胞を元気にする


細胞を活性化するための“低容量ストレス習慣”には、適度な負荷がかかる運動と“山田式ファスティング(断食)”も大きな要素になります。

現代人のほとんどが運動は健康にいいとわかっていながら、多忙を理由に車を利用し、階段よりエレベーターに乗ってしまうなど、慢性的な運動不足に陥っています。

みなさんは世の中で最も死亡率の高い乗り物をご存じですか? 自動車でもバイクでもなく、それは“病院のベッド”です。入院中、寝たきりの状態によって、体じゅうの機能が減退してしまうからです。


つまり動かない時間に比例して細胞はどんどん衰えます。それを回避するためには、ほんの少し体に負荷をかける運動を習慣化することが必要なのです。

たとえば毎日、早足歩行を30分ほど続けてみましょう。だれでも最初は10分歩いただけで息が切れるものですが、1か月後には1時間歩いても少しも疲れなくなります。そのメカニズムはこうです。

歩行でもジョギングでも、私の好きな登山でも、どんな運動も最初から急に強度を上げないように徐々に体を慣らしていくと、体に低容量ストレスがかかり、HSPをつくり出してくれます。それが運動を継続する力を引き出し、やがて、今までより強めの負荷を自分に課していこうという意欲も生まれてきます。

私の経験をお話しすれば、学生時代に縁あって始めた登山でしたが、最初に3000メートル級の山に登ったときは背中に20キロの荷物を背負い思うように足を運べませんでした。しかし次回からは同じ重さの荷物が少しも苦にならず、足取りも軽くなり、絶景を楽しむ余裕さえ持てるようになりました。

一方、飽食に慣れた私たちには“食べないこと”も大きなディストレスになるかもしれません。

しかし私が推奨する断食は完全に食を断つのではなく、ビタミン・ミネラルなどの有用成分を含んだ特製ドリンクを飲みながら行う、低容量ストレスをかけるためのファスティングプログラムとなっています。

体脂肪が減ると同時に、脂肪組織に蓄積された有害物質も体外に排泄されやすくなり、断食で減量した後に体重が元に戻ったとしても、体の“質”は大きく変わっています。

実際、心身の健康状態の改善や潜在能力の開花など、多くの効果が実感できるせいか、第一線で活躍中のスポーツ選手たちも、私の指導を受けに定期的に訪れます。年に数回の断食が習慣になると、自分の細胞が喜んでいるかどうかが直観的にわかるようになるもの。

次回はその細胞の声を聞く暮らし方について述べていきましょう。(3)に続く>>

Information

杏林予防医学研究所HP

京都市中京区突抜町809

    取材・文/宇津木理恵子 撮影/八田政玄

    「家庭画報」2019年1月号掲載。
    この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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