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「太りやすい」を根本から変える!肥満外来のノウハウに学ぶダイエットのコツ

2018.12.07

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知っておきたい!頼りになる専門外来 治療を続けているのによくならない、今の治療効果に満足していない――。このような悩みを抱える人は少なくありません。こんなときに頼りになるのが「専門外来」です。一般外来ではなかなか受けられない個別性の高い治療が期待できます。今回は「肥満外来」の後編をお送りします。前編はこちら>>
中高年女性の約4人に1人が肥満しているとの調査報告がある中、肥満は美容面だけでなく健康面においても大敵です。そのため減量に挑戦する人は多いものの、中高年になるとそう簡単にやせられず、挫折する場合も少なくありません。

そこで前回に続き、認知行動療法を基盤に成果を上げる肥満外来を取り上げ、減量を成功に導くノウハウをご紹介します。

関西医科大学附属病院健康科学センター 健康科学センター長 木村 穣先生


関西医科大学附属病院健康科学センター 健康科学センター長
木村 穣先生
1981年、関西医科大学卒業。医学博士。関西医科大学健康科学科教授。2009年より現職。日本肥満学会認定肥満症専門医、循環器専門医、日本体育協会公認スポーツドクター。認知行動療法の手法を取り入れて独自に考案した「メンタルダイエット」のメソッドは減量効果が高く、リバウンドも少ないと評判を呼んでいる。一般向けの著書に『頑張らなくてもやせられる!メンタルダイエット』(ソフトバンク新書)がある。

体重と健康リスクの関係


肥満とは「身長に比べて体重が多い」状態のことを指す。肥満の判定にはBMI(体格指数)が用いられ、[体重(キロ)]÷[身長(メートル)]2 の計算式によって算出できる。

日本肥満学会が作成した『肥満症診療ガイドライン2016』では、BMIが25以上の場合を肥満、35以上の場合を高度肥満と定義し、生活習慣病などの健康リスクが高まることを指摘している。

また、BMIが18.5以上25未満を普通体重、18.5未満をやせ(低体重)と定義する。やせも健康リスクに悪影響を及ぼすことが判明しており、特に高齢者ではやせていることが肥満以上の死亡リスクになるといわれている。

適正体重とは?


男女ともにBMIが22だと、肥満に関連する糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病に最もなりにくいことがわかっている。そのためBMIが22になる体重が適正体重であると考えられている。

一方で高齢者の低体重が増えていることから、厚生労働省が定める『日本人の食事摂取基準2015年版』では年齢区分ごとにBMIの目標値を掲げており、50~69歳では20.0~24.9、70歳以上では21.5~24.9となっている。

この目標値にあてはめると、身長160センチの50歳女性の場合、51.2~63.7キロの体重が望ましい。

こんな悩みは専門外来へ!


●何をやってもやせられない
●ダイエットが続かない
●一時的にやせるけれどリバウンドを繰り返す
●食べることが大好きで、食事量を減らせない
●BMIが25以上あって生活習慣病を抱えている

次のページで詳細を説明します。
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