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2018年秋のパリは一大回顧展が目白押し。20世紀に活躍した天才たちに会いに行こう

2018.10.26

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都(MIYAKO)通信 今世界の都では何がHOTなの――?! 毎週木曜&金曜日は、東京・京都・金沢・パリ・NY・ハワイの6都市から、現地特派員が最旬ニュースをお届けします。木曜・金曜更新。都通信記事一覧へ>>
ジャン=ミッシェル・バスキア Untitled 1982年 アクリルスプレーペイントとクレヨン 183.2×173cm 前澤友作コレクション(c) Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York. – Courtesy ofSotheby's, Inc. (c)2018

この秋パリではアーティストの大回顧展が目白押し


(パリ特派員:大島 泉)

芸術の都パリの、芸術の秋。毎年、FIACやニュイ・ブランシュなど、コンテンポラリーアートの大イベントが注目を浴びますが、美術館でも、最大の企画展が催される季節です。




ジャ ン=ミッシェル・バスキア Riding with Death, 1988 アクリルとクレヨン 248.9×289.5cm Private collection (c) Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York. Picture: Private collection, all rights reserved.

行くべきは、20世紀に活躍したこの5人

今年の秋の企画展の特徴は、ストレートに画家の名前を冠した、大型の回顧展が多いこと。 中でも話題となっているのは、それぞれに全く違うスタイルの5人の回顧展。

どの展覧会も話題性が高く人気で、時間指定の前売り券がない人は行列に並ぶこと必須です。

時代の寵児、ジャン=ミッシェル・バスキアとエゴン・シーレをルイ・ヴィトン財団で

まずは、パリの西、静かなブローニュの森の中に忽然と現れる、フランク・ゲーリー設計による建物が威容を誇る、ルイ・ヴィトン財団美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」です。 ここでは2人のアーティストの、圧倒的なクリエーションの世界を旅するような回顧展を同時開催しています。

2人のアーティストとは、80年代ニューヨークの寵児「ジャン=ミシェル・バスキア」と、ウィーンの鬼才「エゴン・シーレ」。彗星のようにアート界に登場し、20代の若さで急逝するまでの短い人生で、エネルギッシュに作品を残したという共通点を持ちます。



© Iwan Baan / Fondation Louis Vuitton

「Jean-Michel Basquiat & Egon Schiele」(「ジャン=ミッシェル・バスキアとエゴン・シーレ」展)

ジャン=ミシェル・バスキアは、ストリートから登場し、世界のアートシーンに衝撃を与えました。多作で知られ、本企画展では120点を厳選・展示されています。



ジャン=ミッシェル・バスキア -Pez Dispenser , 1984 アクリルとクレヨン 183×122cm Private Collection. Courtesy Galerie Enrico Navarra (c) Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York. Picture: (c) Tutti-image. Bertrand Huet

ジャズをテーマにしたシリーズ、アンディ・ウォーホルとのコラボレーション作品の数々、代表作のドクロやグラフィティが一面にちりばめられた大作から、落書きのような小さなスケッチまで、ヴィトン財団の広い4フロアに展示されています。



「Jean-Michel Basquiat」展展示風景, 2階展示室 ルイ・ヴィトン財団。右の作品は、ジャン=ミッシェル・バスキアGrillo, 1984年 アクリル、油彩、紙のコラージュ、クレヨン、木材 243.8 × 537.2 × 47 cm

一方世紀末芸術の画家エゴン・シーレは、クリムトやゴッホとの出会いによる影響を受けた作品から、睨みつける自画像、独特のナーバスで粗い筆致で描かれた、力強いドローイングの数々、そして魂の奥底を感じさせる女性像のペインティングまで、100点以上が展示されています。



エゴン・シーレ Self-Portrait with Chinese Lantern Plant, 1912 Oil and gouache on wood 32.2×39.8cm Leopold Museum, Vienna Picture:(c) Leopold Museum, Vienna

「エゴン・シーレ」展展示風景, 地下一階展示室 ルイ・ヴィトン財団。中央の黄色い壁の絵はエゴン・シーレ Self-Portrait in Jerkin with Right Elbow Raised, 1914 Gouache, watercolor, black crayon, and pencil on paper 47.6 × 31 cm Private collection Photo : (c) Fondation Louis Vuitton / Marc Domage 

2つの展覧会を見ながら、建築家フランク・ゲーリーによる複雑な構造の建物を地下から3階まで歩き回ったら、屋上のテラスから、ブローニュの森やエッフェル塔、パリの街並みが望めます。隣接する森に散策へ出かけるのもおすすめ。半日はかけてじっくりと訪れたい充実の美術館です。



ジャン=ミッシェル・バスキア展とエゴン・シーレ展のポスター

「Jean-Michel Basquiat & Egon Schiele」(「ジャン=ミッシェル・バスキアとエゴン・シーレ」展)
場所 Fondation Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン財団)
8 avenue du Mahatma Gandhi, Bois de Boulogne 75116 Paris
電話 +33 (0)1 40 69 96 00
期間 2018年10月3日〜2019年1月14日
開館時間 11時〜20時(月曜・水曜・木曜)、11時〜21時(金曜、夜間特別開館日は~23時)、9時〜21時(土曜・日曜)
閉館日 火曜
入館料 16€
http://www.fondationlouisvuitton.fr

続いてはリュクサンブール美術館のミュシャ展の見どころをご紹介します!
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