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悩める「男の更年期」 順天堂大学 堀江重郎先生に聞く、夫の健康の守り方

2018.10.17

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更年期症状のチェックリスト


下記の質問に当てはまる症状の程度をチェックし点数を合計してください。
それぞれ5段階評価で採点します。
(なし…1点、軽度…2点、中等度…3点、重度…4点、きわめて重度…5点)

1. 肉体的・精神的健康状態の低下を感じる自覚症状がある

2. 関節痛や筋肉痛がある、腰痛、関節痛、手足の痛み、背中全体の痛みなど
3. 汗をよくかく、思いがけなく突然発汗する、緊張していないのにのぼせたりする
4. 睡眠障害がある、寝つけない、しばしば目が覚める、早く目が覚め疲れを感じる、睡眠不足、眠れない
5. 睡眠の欲求が強く、しばしば疲労感がある
6. 怒りっぽく、イライラする、小さなことですぐにカッとなる、不機嫌になる
7. 神経過敏である、緊張感がある、落ち着かない、そわそわする
8. 不安・心配しやすい、パニックになりやすい
9. 身体的疲労感がある、活力不足である、能力全般の低下、活動の低下、余暇活動への興味の低下、無気力、達成感がない、何かをするのに無理に奮い立たせないとできない
10. 筋力が低下してきた、弱くなってきたと感じる
11. 憂うつ気味である、落ち込む、物悲しい、泣きそうな感じ、意欲減退、気分の浮き沈みがある、無力感
12. 自分のピークは過ぎたと感じる
13. 燃え尽きたと感じる、どん底状態にあると感じる
14. あごひげの伸びが遅くなってきた
15. 性的活動、頻度が低下した
16. 朝立ちの回数が減少した
17. 性欲や性的衝動が減少した、セックスの喜びの低下、セックスの欲求の低下


合計が26以下は正常、27~36は軽度の症状、37~49は中等度の症状、50以上は重度で医療機関での受診が必要となります。

減少が疑われる場合はまず日常を見直し生活習慣を改善する


上記のチェックリストは「AMS調査票」と呼ばれる男性更年期障害の質問表で治療現場でも使われているものです。

「チェックリストの結果からテストステロンの減少が疑われる場合は、ご主人のライフスタイルをまず見直し、食事や運動などの面からテストステロンを増やす生活習慣の改善に取り組んでみましょう。また、新しいことにチャレンジする、身なりや生活にこだわりを持つなど普段からの心がけも大事です」と堀江先生はアドバイスします。

実はテストステロンを増やすことはそれほど難しいことではなく、人に注目してもらえるだけでもすぐにアップするといいます。

「それにはご主人に関心を持つことが重要で、どのようなことでもいいから褒めてあげてください。“あなたって素敵ね”と声をかけるのも効果的です」(堀江先生)。

このような生活習慣や環境の改善に取り組んでも症状がよくならない場合は医療の出番です。

「男性更年期外来もしくはメンズヘルス外来と呼ばれる専門外来を受診し、テストステロンの量を測定してもらったうえで生活改善の指導と薬物療法を組み合わせた治療を受けることをおすすめします」(堀江先生)。

男性ホルモン「テストステロン」を増やす日常生活の5つの心得


●新しいことにチャレンジする
●身なりや生活にこだわりを持つ
●自分を認めてくれる仲間との活動
●見返りを求めず人のために働く
●筋量を保ち、脂肪を増やさない

堀江重郎(ほりえ・しげお)先生

堀江重郎先生

1985年東京大学医学部卒業。泌尿器がんの根治術と男性医学を専門とする。男性更年期障害に対応する「メンズヘルス外来」を日本で初めて開設するなど、この分野の医療を牽引する。すべての男性を元気にする目的で設立された「日本Men’s Health医学会」理事長。
撮影/八田政玄 取材・文/渡辺千鶴 写真提供/PIXTA

「家庭画報」2018年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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