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知っておきたい「便秘外来」。今、大きく変わり始めている治療法とは

2018.10.05

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画像で体質と原因を突き止め、対処することが克服のカギ


水上先生は、体質と原因を調べるために初診患者の診察前に必ずレントゲン写真を撮影します。

「患者さんの自覚症状と腸の状態は一致しないことが多いので、最初に“腸に語ってもらう”ことを大事にしています」と水上先生。レントゲン写真で便秘の病態をほぼ正確に診断できるといいます。

患者が病態を理解してセルフケアに取り組めるよう生活指導にも力を注ぐ


便秘の治療は生活習慣の改善と薬物療法になりますが、最初に優先されるのは治療の基本である生活習慣の改善です。


そのため、水上先生はさまざまなセルフケアの指導に取り組んでいます。

「(1)のけいれん性便秘の人は、自分が“ストレスがかかると大腸がけいれんして便を圧縮し、出さなくてもよくなる体質である”ことを受け入れることが肝心です。

毎日排便できないことがストレスになっている人ではこのことを理解するだけで症状が軽減します」。

また、(2)の腹痛を伴う便秘には運動が効果的です。

「ねじれ腸(おなかの中で大腸が異常にねじれている)や落下腸(骨盤内など低い位置に大腸が落ち込んでいる)の人が多く、大腸内視鏡検査を行うのにとても時間がかかったり痛かったりした人はこれらの可能性が高いです。

腸管形態異常がある場合は便の通りが悪く、大腸も強く動く必要があるので、しばしば痛みを伴います」と水上先生は説明します。

しかし、このタイプの人が運動を行うと、便が通りやすくなって排便時のいきみ、残便感の頻度は低下し、硬い便になることも少なくなるそうです。

「おすすめしているのはおなかをひねる運動が含まれるラジオ体操第一です。ただし、落下腸はこの程度の運動では効果が少なく、フラダンスやベリーダンスなど骨盤内を大きく揺らす運動や腸を直接揺らすマッサージが有効です」。

さらに便意を感じたときに排便を我慢していると便意が起こらなくなる排出障害になります。

この場合は、朝食後に3分トイレに行く習慣をつけるセルフケア指導が行われます。なお、直腸まで便が来ているのに骨盤底筋の働きが悪くて便が出せない排出障害を治すのは肛門科で、骨盤底筋のコントロール力を回復させる治療が行われます。

「治療が困難なのは、下剤の使いすぎで腸管が疲弊し動かなくなった状態の弛緩性便秘です。運動とバランスのよい食事を心がけつつ、刺激性下剤の服用を週2〜3回にすると回復に数年かかることもありますが、自力で排便できるようになります」。

新薬が登場したことにより刺激性下剤の使い方が変わる


一方、薬物療法も2012年に便秘の新薬が登場したことで大きく変わりました。

「診療ガイドラインでは、便を軟らかくして出しやすくする浸透圧性下剤(酸化マグネシウム製剤)や上皮機能変容薬(ルビプロストン、リナクロチド)が最も推奨度が高いエビデンスレベルAになりました」と水上先生は説明します。

これにより薬物療法を行う場合は、浸透圧性下剤や上皮機能変容薬が第一選択薬となり、便秘薬の主流を占めていた刺激性下剤(センナ、大黄、ビサコジルなど)は必要に応じて頓服的に服用することが推奨されています。

「便秘は生活の質を著しく低下させる疾患です。何十年と悩まされている人も多く、便秘ではない人に比べてうつ、不安などのスコアが高いという報告もあります。

頑固な便秘は治せる時代になったので、便秘外来で世界標準の便秘治療を受け、快適な日常を取り戻してください」と水上先生は話しています。
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