桐島ノエルの温泉ダイアリーズ｜由布院 玉の湯で過ごした、家族水入らずの時間

日本の旅館に初めて泊まったというカナダ人の娘の彼氏。なんとラッキーな温泉デビュー。

妖精が住んでいそうなお庭が見えるお風呂に浸かりながら、日本人に生まれた幸せを噛み締めた。


いや、これは決して大げさに言っているのではない。

玉の湯クラスともなれば、もちろんお値段もそれなりだ。しかしここは本当にその価値があると実感できる、数少ない旅館の一つだと思うのだ。

(c)由布院 玉の湯

翌朝、わざわざ挨拶に来てくださった会長の溝口薫平さん。

相変わらずのダンディぶりで、感激もひとしおだ。

宿帳に一筆と頼まれた母は、墨で書かれた錚々たる面々の絵や一言に、さすがに少々緊張の面持ちだった。

帰り際、「こんなところに1週間ぐらいゆっくりしに来たいわね」と母。

いつでもお供しますよ。