【問題】
建築や土木工事などに先立ち、土地の神様を祀り、工事の無事と安全、家の繁栄を祈願するために行われる儀式を何というでしょうか？
文／磯 由利子 取材協力／神社本庁
「地鎮祭」は「地祭（じまつり）」などとも言われ、国土の守護神である大地主神（おおとこぬしのかみ）とその地域の神様である産土神（うぶすなのかみ）、また土地の神々である「此の地を宇志波伎坐（うしはきます）の大神等」を祀る儀式です。
地鎮祭の特徴的な祭儀は3つあります。1つ目は、祓いの行事。四方祓の儀と称して、祭場四方の敷地を大麻（おおぬさ）で祓ったり、半紙と麻を切って作った切麻（きりぬさ）などを撒き、祓い清めます。
2つ目は起工の行事。刈初（かりぞめ）の儀、穿初（うがちぞめ）の儀と称して、施主・施工者が忌鎌（いみかま）・忌鍬（いみくわ）・忌鋤（いみすき）などにより、草を刈り、地面を掘る所作を行い、神様に工事の開始を奉告します。
3つ目は供物の行事。鎮物（しずめもの）埋納の儀と称して、神霊を鎮めるために清酒やお米など鎮物の品を捧げて、工事の無事安全を祈ります。その土地の神様を大切に扱う、日本らしい儀式のひとつですね。
【答え】地鎮祭です。
大人検定365とは？
素敵な大人が知っておくべき常識、マナーをQ&A方式で毎日お伝えします！
ジャンルはパーティでの振る舞いから日常にある今更聞けない疑問まで。
日々の会話、コミュニケーションのヒントにもお役立てください！
＃大人検定365をもっと見る
＃日本再発見をもっと見る
写真／PIXTA
