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大人検定365 正月のお屠蘇は、日本酒とは違うものなの?

2018.12.30

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【問題】正月のお屠蘇(とそ)は、日本酒とは違うものなの?


最近では元日の朝、お雑煮やおせちとともにシャンパンなどを飲む家庭も多くなっているようですが、正式にはお屠蘇を酌(く)み交わします。

お屠蘇とは、その一年の無病息災を祈って飲む薬草酒。

「屠」は「退治する」、「蘇」は「悪鬼」を意味し、悪いものを退治するための縁起物の酒なのです。日本酒または飲みやすいように本みりんに、肉桂(にっけい)や山椒(さんしょう)、桔梗(ききょう)、陳皮(ちんぴ)などの生薬(しょうやく)を浸(つ)け込んで、その成分を溶かしたもの。独特の強い風味を持ちます。


年末になると粉末状の袋入り「屠蘇散(とそさん)」が酒屋や薬局で売り出されるので、小袋ごと日本酒や本みりんに6~7時間浸し、袋は取り出して飲用にします。

お正月にお屠蘇を飲む慣習は、平安時代に中国から宮廷に伝わり、江戸時代に広まりました。風邪の予防や、正月の食べ過ぎによる胃腸を守るなどの効能もあります。

元日の朝はお屠蘇を飲む前に、まず若水(元日の早朝に汲んだ水)で手を清め、仏壇や神棚を拝みます。家族一同が食卓に揃ったら新年の挨拶の後、若い人から順にお屠蘇を飲みます。これはお正月を迎えると一つ年をとる、と考えられた昔からの習わしで、若い者は年を早く得るように、老いた人は年を得るのを遅く、という意味があります。

酒器は、正式には三段重ねの屠蘇器を使いますが、現代では、家庭にある酒器でお正月にふさわしい祝いの心を表したものを使うといいでしょう。

縁起物の酒なので、子供や未成年者、初詣でに行くときの運転手は杯を傾けて飲むふりだけします。このお屠蘇は、三が日の来客にもすすめます。

【答え】生薬を日本酒などに浸けた薬草酒。一年の無病息災を願って飲む縁起物の酒です。


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写真/PIXTA 文/森山弥生 参考文献:『年中行事を科学する』(永田久 著・日本経済新聞社)、『新・食品事典12 酒』(河野友美編・真珠書院)
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