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医師にいうのは要注意「治療法は(わからないので)お任せします」

2018.09.21

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お医者さまの取扱説明書 総合内科医の尾藤誠司先生に、患者と医師の良好コミュニケーション術を教わります。記事一覧はこちら>>
治療法を選択する場面で、尾藤先生が注目する“患者が気をつけたい言葉”は「お任せします」。安易に使うと医師との間に認識のズレが生じ、思わぬ方向に進んでしまう事態になりかねません。

自分の価値観を大切に、主体性をもって最善の治療法を選択するためのコツを伺います。

尾藤誠司先生


尾藤誠司先生
独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 臨床研修科医長・臨床疫学研究室長

安易な“お任せします”は主体性の放棄にほかならない


医師の説明を聞き終わると、いよいよ治療法の選択という重大な局面を迎えます。このとき、患者が医師に対して使いがちだけれど、安易に口に出してしまうと望まない結果を招きかねない危ない言葉があります。

「それは、“お任せします”。この言葉が頭に浮かんだら、どのような思いで任せようとしているのかを自分に問いかけたほうがいい」と尾藤誠司先生はいいます。

つきあいの長いかかりつけ医など、相手への信頼がベースにあり、「この先生なら間違いなく私を、私にとって最善の道に導いてくれるだろう」との確信に基づいて積極的に任せようと思うのか。

それとも「自分で考えるのが面倒くさいから任せてしまおう」「難しくて手に負えないので任せるしかない」など、消極的な動機からなのかーー。

「たとえばがんのような重大な疾患で大病院にかかり、まだつきあいの浅い医師と向き合った場合は、自ずと後者のケースが多くなるでしょう。これは患者さんの“主体性の放棄”にほかならず、治療方針が不本意な方向に進んでしまう可能性があります。

なぜなら“お任せします”といわれた医師は、“患者さんは私の説明をきちんと理解し、私を信頼して任せてくれた”と勘違いし、患者さんにとってではなく医師が最善と思う治療法を迷わず選択することになるからです」
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