感動のハーモニーが再び！ 中川晃教さんが『ジャージー・ボーイズ』に出演

今年12月～来年１月は、ミュージカル『サムシング・ロッテン！』に出演の予定。圧倒的な歌声を持つ西川貴教さんとの共演に注目だ。

――今回は全国ツアーもありますね。

「体調管理も含めて頑張ります。初演の時に、演出は一切変えていないのに、演じる人が変わるとこれほどまでに変わるのか！という経験をしたので、困難もポジティブな気持ちで乗り越えて、何が来てもしっかりと楽しめるように、モチベーション面も健康面も整えて臨みたいですね。今まで自分が経験したことを信じて、しっかりと生かせたらと思います。とはいえ、２チーム分のフランキー・ヴァリを1人でやるのはしんどいので、日本でも“フランキー・キャンプ”をやって、早く誰か見つけてほしいです(笑)！」

――ミュージカル『モーツァルト！』での鮮烈なデビューから16年。いまや日本ミュージカル界を背負って立つ1人ですが、ご自身の音楽活動とどう両立させているのですか？

「35歳になった今言えるのは、音楽は自分にとってライフワークであり、ミュージカルは求めてもらえるからこそやれることで、僕自身もそこにちゃんと応えたいと思ってやっているんだということ。忙しいけれども音楽をやり続けていくことの大切さを、この2、3年すごく感じています。自分をブレずにいさせてくれるものが、僕の場合は音楽で、音楽をやり続けることで、どこか自分に自信を持ってミュージカルの舞台にも立てているところがあると思います」

――自分をブレずにいさせてくれるとは？

「たとえばコンサートツアーで、今まで行ったことのない場所に行くと、そこには当然、ミュージカルを知らない“はじめまして”のお客さまもいます。そこで歌ひとつで勝負して、“来てよかった”“また来たいな”と思ってもらえたりすると、本当に嬉しい。そういう時に感じる“歌ひとつあれば、人の心に何かを残すことができる”という思いを、自信として持ち続けていられるかどうかが、自分が色々なものにチャレンジできるかどうかの指針だったりするんです」

――そんな中川さんの今後の展望は？

「ひとつの挑戦として、オリジナルミュージカルというもので、自分がやってきた“音楽をつくる”ことの延長線上にある可能性を模索し続けたいなと思っています。たとえば、ほんの数行の歌詞や、短いピアノの旋律からでも、様々なクリエイターと組めば、様々な景色やドラマを生むことができるし、そもそもミュージカルいうもの自体、もっともっと可能性があるはず。その可能性を広げるためにも、自分が携わる音楽やミュージカルや色々な現場からたくさんのことを学んで、自分を経験で満杯にできるような30代後半から40代にしたいです」