ニューアルバムをリリース！ クレイジーケンバンドの横山 剣さんが語る、年を重ねる楽しさ

もともと作曲家になりたくてバンドを始めたという。SMAP、TOKIO、一青窈、藤井フミヤ、小泉今日子＆中井貴一などなど、多数のアーティストに楽曲を提供している。

――アーティストへ楽曲を提供をする場合や、タイアップ曲をつくる時はどうされているのですか？

「CMやテレビ番組とのタイアップ曲の場合は、打ち合わせでもらったお題目に合わせて書いていく感じです。お題目がヒントになるので、ある意味つくりやすかったりするし、楽しいですよ。アーティストに曲を書く時は、こういうものが欲しいと注文されることもあれば、詞が先にあって、そこにメロディをつけることもあります。でもまあ、“おまかせします”というのが多いですね。そういう時は、そのアーティストの声を思い浮かべて、その声で聴いてみたい曲を書きます。そうすると、イメージ的に合ったりするので。歌手の方の声というのはすごく意識します」

――そんな横山さんのリラックス法は、やはり車の運転ですか？

「そうですね。でも僕にとっては、レコーディングしている時間自体が、すごく心地いいものなんです。脳内にあるものを出す、ある種の排泄行為、デトックスだったりするので、出してスカッとする。もちろん曲づくりで苦しむこともあります。特に、さっきまで頭の中で鳴っていたメロディを忘れちゃって、それを思い出さなくては……という時は苦しいですね。かといって、曲をつくるぞ！と作為的にやると、作品にする前に飽きてしまったり、“やっぱりコレ、あざといね”といって、やめちゃうことが多い。やっぱり自然に出すっていうのが一番ですね」

――8月から、デビュー20周年記念全国ツアーも始まりますね。

「結構過酷なツアーなんですよ、これが。3時間ぐらいやりますから。でも、楽しいです。色々な地方へ行けるので、終わった後の打ち上げも楽しみだし、ノリも場所によって違いますし。レコーディングはレコーディンクで楽しいし、そこでそれぞれの曲は録音物として一応完成するわけですが、僕らの曲はそこからライブを経ることで、本当の意味の完成を迎える気がしますね。特に今年は、3年ぶりのオリジナルアルバムでツアーを回れるので、すごく楽しみです。皆さん、ぜひいらしてください！」