羽生選手から町田さんまでジャパンオープンとロシア大会、カナダ大会を追う

■番外編 カナダ大会(10月27日～29日現地時間)

宇野昌磨選手　カナダ大会　301.10点(SP103.62点、FS197.48点)

宇野選手が見せてくれました！　10月27日～29日（現地時間）に行われたGPシリーズ第2戦のカナダ大会で、SP・FSともに圧巻の演技を披露して優勝。ジャパンオープンでは、ジャンプがなかなか決まらずほろ苦い一戦となりましたが、この短期間でしっかり修正してこられたのはさすがです。

SPでは冒頭の4回転フリップを成功させると、後半の4回転トウループ-2回転トウループ、トリプルアクセルなどを決め、自己ベストに迫る高得点。演技終了直後、笑顔を見せながらうんうんと頷く宇野選手の姿に復調の手応えを感じ取っていましたが、やはりFSでも海外の解説者たちから「魔法のジャンプ！」「革命を起こせるクオリティー」と絶賛される出来。少し軸が傾いて危なかったジャンプでも、「ジャパンオープンと同じ失敗はしない」と踏ん張れたのは収穫です。


冒頭、綺麗に決まった4回転ループ、後半の4回転トウループ-2回転トウループもさることながら、トリプルアクセル-1回転ループ-トリプルフリップも加点の対象となれば強力な武器になっていきそうです。

SP2位だったパトリック・チャン選手はジャンプミスでFS7位、総合4位と台乗りを逃してしまいましたが、雲の上を飛んでいるかのようなエアリーなスケーティングは健在でした。NHK杯への出場辞退を匂わせる発言もあったようですが、何とか状態を戻して美しい滑りを見せてもらえることを願っています。