ファッション

知花くららさんがまとう、涼を呼ぶ夏の織り

2018.07.10

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生絹(すずし)
〜絹本来の力を生かす、佐野美幸の織り〜


蚕が繭を作るとき、吐く糸にはセリシンというたんぱく質が表面について、糸を守っています。柔らかい絹織物を作るときは、糸を精練しセリシンを除いてから織り、照りのあるしなやかな布に仕上げます。

逆に生絹は、セリシンがついたままの硬めの糸で織ることで、布に張りを与え、夏の織物らしい清涼感が生まれるのです。


十三夜 きもの/佐野美幸(矢代仁) 帯/銀座もとじ 和織 帯揚げ/加藤萬 帯締め/道明 リング270万円/ミキモト(ミキモト カスタマーズ・サービスセンター) バッグ37万4000円/デルヴォー(デルヴォー・ジャパン) パラソル15万円/和光

「十三夜」
十五夜の1か月後、秋の頃を思い描いて織り上げた作品。単衣の季節の終わり、秋を感じさせる時期に着たい一枚です。

先媒染をした生絹の糸に、六つ葉茜を濃く染めた緋色と、藍、刈安の黄色を織り込んで、紫と深い緋色を出しています。北村武資作の経錦織り帯が好相性。

驟雨 きもの/佐野美幸(矢代仁) 帯/岩井香楠子 帯揚げ/和小物さくら 帯締め/道明 リング215万円/ブチェラッティ(和光) バッグ18万8000円/グッチ(グッチ ジャパン) 履物/銀座ぜん屋本店

「驟雨(しゅうう)」
急に降り出した激しい雨を思い描いて織り上げた作品。藍を中心に、桜のグレー、梔くち子なしの黄色、ドングリの焦げ茶など自然界の色を織り入れ、奥行きのある色彩に。

生絹の駒糸と壁糸、絹糸を平織りで織り、コシのある生地に仕上げています。
表示価格はすべて税抜きです。
ヘア&メイク/重見幸江〈gem〉 着付け/小田桐はるみ 小物スタイリング/岡本真規子 きものコーディネート・取材・文/相澤慶子

「家庭画報」2018年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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