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眠るべき、という不安でさらに不眠に。寝る30分前からの「簡単な儀式」を試して

2018.06.29

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治る力  現代人は医療や薬に頼りすぎて、もともと備わっている自然治癒力が減退しているといわれます。“治る力”を活性化するにはどうしたらよいか、専門家にお答えいただきます。記事一覧はこちら>>
前回の記事「その不調“気”が原因かも?「心の奥の意識」が病気を引き起こす」はこちら>>

心と体に共鳴するエネルギー療法(2)
緊張と緩和の繰り返しが自律神経を整え、良質な睡眠を


金 敬姫(キン・キョンヒ)先生

ネクストクリニック院長 金 敬姫(キン・キョンヒ)先生

1953年大阪府生まれ。韓国・梨花女子大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院第三内科、兵庫県西宮市立中央病院内科研修を経て、89年健康保険淀川診療所医長、2003年山本記念病院内科勤務。05年山本記念会やまびこクリニック院長、16年ネクストクリニック開設(自由診療)。オゾン療法、超高濃度ビタミンC点滴療法と気療法(エネルギー療法)を融合した、新しい形の医療を実践している。

今回ご紹介するクリニックでは、院長の金敬姫先生が、不眠を訴えるかたがたへ、現代医学の薬は使わず、気療法(エネルギー療法)と酸化療法などを融合した、新しい形の医療を実践しています。

更年期以降の女性の約半数に、不眠(睡眠障害)がみられるといわれます。

金敬姫院長は「“不眠は免疫力を下げる”などの健康情報が、不安をあおっている一面もあるようです。眠れなくても大丈夫という視点も必要。生活習慣を見直せば、自分なりの改善策が必ず見つかるはず」と話します。

眠る前の30分、あなたなりの儀式を考えましょう


睡眠障害とは、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、熟睡できないなどの問題が1か月以上続く状態をいいます。このような悩みを抱えるケースは、当クリニックでも年々増えてきています。

たとえば50歳のA子さん(事務職)は、「昼間の疲れが少しも取れずに帰宅し、食欲もないのでベッドに入るけど目が冴えて朝方まで眠れません。慢性的な疲れがたまって体が弱っていくようで恐ろしい」と不安げに話してくれました。

彼女に限らず、40代以降の女性は加齢に伴い睡眠が浅く短くなりがちです。さらに更年期に起こりやすい自律神経の失調状態から、睡眠に重要な役割を持つ副交感神経の働きが徐々に低下する年代でもあります。

そこにさまざまなストレスがかかると、交感神経が優位になって寝つかれない、途中覚醒が起こる、寝起きもよくないなどの問題が生じます。

A子さんの脈診からは、体調の悪い自分が職場に迷惑をかけているのではないかという、自責の念が伝わってきました。

真面目で几帳面なタイプほど、全身の気の循環が滞り、頭部に気が集まりがちです。そこで問診の際、「寝る前に、簡単な儀式を考えてみましょう」と話しました。

たとえば入浴時、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる、深呼吸や軽いストレッチをするなど、自分なりに楽しみながら体を動かしていくことで、自然な眠気が生じてくるものです。

そのアドバイスを忠実に守ってくださったA子さんは、当クリニックで気をダイレクトに整えるメディカルボディトリートメントなどを受けていただくうちに、不眠が解消されていきました。
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