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伝統工芸

暮らしに錫(すず)を。モダンなピッチャー花器なら誰でも美しく生けられる

2018.06.21

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熟練の職人技がモダンな万能花器を実現


色とりどりの愛らしいハーブをナチュラルに生けて

色とりどりの愛らしいハーブをナチュラルに生けて。一見無造作に生けられた様子も美しい。ハーブは、完全無肥料無農薬栽培に取り組む高知県の生産者から届いたもの。

日本に錫器が伝来したのは約1300年前のことといわれています。金や銀に並ぶ貴重品であった錫は、神事に用いる神具や宮中の器など、一部の特権階級のあいだでのみ使われていましたが、時代が下るとともに普及し、今では酒器や食器として広く愛用されています。


錫は、暮らしの道具に用いるうえで複数の優れた特性を持ちます。錆びにくく酸化に強いため、手入れが楽です。

また熱伝導率が高いため、中に入れた液体を冷たく保ちます。酒器に好んで使われるのはこのためです。そして水が腐りにくく、花を美しく長もちさせるといわれています。これらの性質から、錫は人の暮らしに寄り添ってきました。

錫器の製作工程は、溶かした錫を型に流し込み冷ましてから、削り出しや装飾の加工を行うのが一般的です。

削り出し

型から取り出した錫器はろくろにかけて削り出しを行う。でき上がりを左右する繊細な工程。

液状の錫は急速に冷えて固まるため、複雑なデザインや大きな形状の製品を作るには、迅速かつむらなく型へ流し込む技術が必要です。今回のピッチャー花器も、その大きさから製作には高度な技術を要しました。

溶かした錫を型に一気に流し込む

溶かした錫を型に一気に流し込む。液状の錫はなんともいえぬ不思議なきらめきをたたえている。

実現してくださったのは、「大阪浪華錫器」の伝統を継承する「大阪錫器」の皆さんです。熟練の技を持つ今井達昌さんのもと若手職人が多く集まり、現代の暮らしや嗜好に合った錫器の製作のために研鑽しています。

今回ご協力いただいたかた


大阪錫器 今井達昌さん

大阪錫器 今井達昌さん
若手職人の育成に情熱的な今井達昌さんのもと、20名以上の職人が互いに刺激しながら切磋琢磨している。


大阪市東住吉区田辺6-6-15
TEL:06(6628)6731

家庭画報×大阪浪華錫器ピッチャー花器のご購入方法

ピッチャー花器

「ピッチャー花器」底面直径約12×高さ約16センチ 3万8000円(税・送料別)。購入をご希望のかたは、「家庭画報編集部」にご注文ください。ご注文は、氏名・住所・電話番号を明記のうえ、FAXまたはメールのみにてお願いいたします。追ってご連絡を差し上げます。

FAX/03(3262)1722
メール/gaho@sekaibunka.co.jp

※ご注文が確定してから製作するため、商品のお届けにはお時間がかかります。また、商品は一つ一つ手作りのため、仕上がりが写真とは少々異なる場合があります。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/本誌・西山 航 内藤貞保(製作工程、人物)

「家庭画報」2018年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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