【問題】
タクシーと自家用車に乗る時では、上座は異なりますか？
タクシーと自家用車に乗る場合では、上座は異なります。まずタクシーの場合、後部座席右側が上座です。３名で後部座席に座る場合、次の上座は後部座席左側、次が真中です。助手席は最も下座と考えます。タクシーにかぎらず、ハイヤーや社用車など、運転手の方がいる場合は同様です。
一方、友人や知人の方の自家用車に乗る場合は、助手席を上座とします。運転する方への配慮による考え方です。
またタクシーに乗る際、後部座席右側は奥ですので、着物をお召しの方や年配の方、あるいはおみ足の悪い方が奥に移動されるのが困難なこともあります。
そのような場合はひとこと「恐縮でございますが、奥に乗りましょうか」などと伺ってから先に乗車するとよいでしょう。後方からの車がなく、あきらかに危険がないと判断できる場合は、後部座席手前に相手の方が乗車されてから、車の右側に回って乗車することもあります。
【答え】異なります。
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写真／PIXTA 文／小笠原敬承斎（小笠原流礼法宗家）
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