きものダイアリー

坂東新悟さんが語る、国立劇場 7月歌舞伎鑑賞教室『日本振袖始』

2018.06.08

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“どんなきもので出かけよう?”というのも観劇の楽しみの一部かもしれません


女形として、舞台では女性以上に女性らしい役の数々をつとめてきた新悟さん、私たちがきものを着た際に、優美に見えるための所作や仕草はありますか?

新悟「あまり大きな歩幅で歩かない、とか、袖口から手首や腕が出過ぎないようにする、などでしょうか。でも、これってわざわざ意識しなくても、きものを着れば自然とそんな動きが身につくのだと思います。“着崩れない動き”さえ心がけていれば、自然に着こなせてしまう……きものって、そういう風にできていると思いますよ」。

そんな新悟さんのお母様に、ご愛用のきものを見せていただきました。


坂東新悟さんのお母様の着物
新悟さんのお父様である坂東彌十郎さんがご出演中の『六月博多座大歌舞伎』の初日でお召しになった、単衣の付け下げ。シックな中にも華やいだ気持ちを感じさせる色と柄で、この時期の初日にお召しになることが多いものだそう。

ところで、中村時蔵さん演じる岩長姫は、“前ざし”と呼ばれるかんざしに赤の打掛という華やかな姿から一転、正体をあらわすと、恐ろしい八岐大蛇の姿に。

新悟「時蔵のおじさまもおっしゃっていましたが、女形で隈取りをする役はなかなかないので、いつかは僕も挑戦してみたい。毎日、近くで拝見しながら勉強させていただきます」と、新悟さん。

そんな『日本振袖始』を観劇するのにぴったりな襦袢地を、「GINZA 和貴」で見付けました。


地紋としてあしらわれているのは、八岐大蛇にも使用されている鱗文(うろこもん)。蛇の鱗を思わせるこの文様は、身を守る、身を固めるなどの意味を持ち、古くは武家の陣羽織などにも用いられました。近年では厄除けの意味で身につける人も多いそう。

演目や衣裳にちなんだ柄をきものや帯に取り入れるのは歌舞伎観劇の醍醐味ですが、7月の国立劇場の歌舞伎鑑賞教室では、外には見えない襦袢でさりげなく、“お揃い”コーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

国立劇場 平成30年7月 歌舞伎鑑賞教室 『日本振袖始 –八岐大蛇と素戔嗚尊–』

出演:中村時蔵、中村錦之助、坂東新悟 他
期間:2018年7月3日(火)~7月24日(火)
時間:11時開演/14時30分開演
※7月13日(金)と20日(金)は14時30分のみ
※7月13日(金)と20日(金)は、18時30分より「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」
※7月16日(月•祝)・20日(金)〜24日(火)は「親子で楽しむ歌舞伎鑑賞教室」。 ただし20日(金)は14時30分のみ

お問い合わせ:国立劇場チケットセンター
TEL:0570(07)9900
URL:http://ticket.ntj.jac.go.jp/

 
撮影/武蔵俊介 構成・文/清水井朋子 協力/GINZA 和貴 URL:https://www.ginza-waki.jp/
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