パルムドール受賞作『万引き家族』のリリー・フランキーさんと安藤サクラさんが登場！

「想像をはるかに超えて素晴らしかった。彼女でなければどうなっていたんだろうと思うくらい」と是枝監督は安藤さんを語っている。

――印象に残っているシーンはありますか？

リリー：ばさばさカットする是枝さんが、長回しで使ってるシーンがあって。そこは、ものすごくいいシーンになってますよ。
安藤：あのシーンのセリフは台本にないもので。

リリー：高良（健吾）くんと池脇（千鶴）さんがその場で監督が出したカンペを見て話す、俺らは聞かれたことに答えるっていう。その場で反射した言葉をそのまま求めてる、みたいなやり方は初めてでした。
安藤：（演じていたときの印象としては）そんなに触れ合わない夫婦だけど、たまに触れたときの感触はすごく残ってます。夫婦としての背中の感触とかちょんと触れた感覚とか。夫婦の思い出として体に残ってるんです。
リリー：それはありますね。信代と治の関係って、お父さん・お母さんじゃなくて。男と女としている感じがずっとあって。だからなのか、触感っていうのは、すごくわかりますね。

様々な家族の形を見つめ続けてきた是枝監督のもと、リリーさんと安藤さん、そして樹木希林さん、松岡茉優さん、子役の城 桧吏さん、佐々木みゆさんが描き出す“家族を超えた絆”、“真のつながり”とは……？　劇場でそれぞれの答えを見つけてください。