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がんになった医療者の治療選択と向き合い方。診療放射線技師 林 祐樹さん 第3回(後編)

2018.05.18

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診療放射線技師が骨肉腫になった場合

中学・高校時代に2度の骨肉腫の治療を受け、闘病の経験から診療放射線技師を志望し、夢を叶えた林 祐樹さん。最終回は、診療放射線技師としての仕事、そして自身の結婚について語っていただきました。

第3回(前編)はこちら>>

林 祐樹(はやし・ゆうき)さん


堺市立総合医療センター 放射線技術科

林 祐樹(はやし・ゆうき)さん 31歳


1987年大阪府堺市生まれ。
2001年、14歳(中学3年生)のときに左上腕骨骨肉腫と診断され、入院。
翌年、左大腿骨に新しく骨肉腫が見つかり、再度入院して治療を受ける。
08年大阪物療専門学校(現・大阪物療大学)を卒業し、診療放射線技師の資格を取得。
同年、堺市市役所に入職し、保健所勤務を経て、09年に市立堺病院(現・地方独立行政法人 堺市立病院機構 堺市立総合医療センター)に異動。放射線技術科に勤務。
胃がん検診専門技師(日本消化器がん検診学会)、X線CT認定技師(日本X線CT専門技師認定機構)。
12年からメイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン関西支部のボランティア活動に従事。

林 祐樹さん がん治療の経過(3)


2001年10月 左肩の痛みで受診。骨肉腫とわかる
体育の時間に左肩を痛め、近所の整形外科で診察を受けたところ、専門医を紹介され、骨肉腫であることを告げられる。

2001年11月 入院して治療を開始
ステージⅡBと診断される。抗がん剤の治療後、手術とリハビリテーションを行い、約10か月入院する。院内で高校受験し、合格する。

2002年12月 新しく左大腿骨に腫瘍が見つかる
退院後の最初の診察で、左大腿骨に骨肉腫が見つかる。約10か月入院して抗がん剤治療と手術を受ける。診療放射線技師を目指し、大阪物療専門学校に入学する。

2005年6月 人工骨頭置換手術を受ける
左上腕骨頭が傷み、人工骨頭に置換する手術を受ける。

2008年4月 堺市市役所に入職
診療放射線技師の資格を取り、堺市市役所に入職。保健所勤務を経て、市立堺病院(現・地方独立行政法人堺市立病院機構 堺市立総合医療センター)の放射線技術科に異動。

2017年3月 人工骨頭をはずす手術を受ける
残してあった自身の骨が次第に吸収されて穿孔の危険性があるため、人工骨頭をはずして肩甲骨の一部を移す手術を受ける。

2017月8月 左肩をケガし、手術を受ける
骨肉腫の治療後10年以上が経ち、再発の可能性はほぼないとみなされる。半年に一度の経過観察を続ける中、旅行先で左肩を負傷。2018年1月に腸骨の一部を肩に移植する手術を受け、3月に職場復帰する。

※2018年3月現在の情報です。
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