寺島しのぶさん主演の映画『オー・ルーシー！』がついに日本で公開！

 



男・女、世代、様々な登場人物がいるので、「観てくださった方に、どこかしら引っかかってくれるといいなと思いますね」と寺島さん。

外に出ていこうとした節子にエールを送りたい

カンヌ国際映画祭で初めて完成した作品を観た寺島さん。そのときは自分の粗ばかりが気になり、観客の「ブラボー！」という声にも半信半疑だったといいます。

それは、「私自身、あまり伝わりやすくない演技をするタイプなので、ジョシュとのバランスを考えたらもう少しわかりやすい芝居をすればよかったかなとかいろいろ考えて」のこと。でも、「ブラボーの声……というか、そういった感想はとてもうれしかったですね」。

本作は、寺島さんいわく「感情のヒダみたいなものを切り取る映画」。節子はどん底も味わいますが、「私は救いがある映画だなと思っています」。

「ふとした瞬間幸せであればいいかな、生きていればいいことあるよってメッセージもあり、偶然が必然であったというような話でもあります。今はパソコン一つでいろいろな情報を得られますけど、人の温もりとか会話とかどこかに赴く力とか、そんなもので人間いくらでも豊かになれるんだよというようなことも言っていて。節子はしっちゃかめっちゃかですけど、あんな性格だけど外に出て行こうとした彼女に私はエールを送りたいですね」