〔特集〕2026年開運祈願 ── 富士山から福来たる 「末広がり」の山容、日本一の高さが「繁栄」や「頂点」に通じることから、古くから“吉兆”とされてきた富士山。2026年の幕開けに際し、改めて日本の象徴であり、日本人の心の拠り所でもある霊峰富士の、霊験あらたかな力に触れることで、開運祈願をし、我が家に福を招きます。
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我が家に福を呼ぶ
“芸術(傑作アート)としての富士”を暮らしに
富士山の世界遺産登録に際し、その選考理由に挙げられた2大要因の一つが「芸術の源泉」。古(いにしえ)より現代に至るまで、富士山は脈々と日本の芸術的な創造にインスピレーションを与え続けてきました。
一方、日常の暮らしの中では、縁起のいい“吉兆”の象徴として、絵画や工芸品、道具などに取り入れられ、日本人の心の拠り所として感動や安心をもたらし、心を豊かにしてくれる存在です。ここでは今も「芸術の源泉」として息づく富士を紹介します。
五感で体感する、富士の深淵
世界遺産 富士山を学ぶ
「静岡県富士山世界遺産センター」
展示棟は、富士地域のブランド材「富士ヒノキ」8000ピースを組み上げて作られた。
この施設を訪れてまず目を引くのは、世界的な建築家の坂 茂氏設計によるユニークな意匠。地元産の木材を使用した木格子で組み上げた“逆さ富士”が大胆に表現されています。
建物正面に立てば、地下水を利用した水盤に映った“逆・逆さ富士”が出現。天気のよい日は、本物の富士山と逆さ富士を一緒に眺めることもできます。
晴れた日に訪れれば、南側から水盤に映った本物の〝逆さ富士〟も見られる。
内部は1階から5階まで、螺旋状のスロープが続きます。壁面に投影された登山道の映像を見ながら、富士登拝の疑似体験ができるという仕かけ。その後は、カフェで富士山の湧水を使ったコーヒーを飲みながらひと休みを。
螺旋状のスロープは、登るにつれ壁面の映像も山頂に近い景色へと移り変わる演出。森や風の音なども流れ、臨場感抜群。
静岡県富士山世界遺産センター静岡県富士宮市宮町5-12
TEL:0544(21)3776
営業時間:9時~17時(7月・8月は~18時、最終入館は閉館30分前)
休館日:第3火曜、年末年始休
料金:一般300円、団体200円(常設展)
https://mtfuji-whc.jp/(次回に続く。
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