〔特集〕名作のアニメ『アン・シャーリー』の風景を訪ねて 『赤毛のアン』の故郷へ -プリンス・エドワード島- 昨年2024年、生誕150年を迎えた、不朽の名作『赤毛のアン』の著者L.M.モンゴメリ。2025年はアニメ『アン・シャーリー』がNHK Eテレで放送され、世代を超え多くの人の心を摑みました。物語の舞台、カナダのプリンス・エドワード島の魅力は、アンゆかりの地としてだけに止まりません。色彩豊かな田園風景、島ならではの食の恵み、その歴史と文化──、憧れの島のさらなる魅力を知る、特別な旅の物語を紡いでいきましょう。
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カラフルな木造建物が並ぶ小さな漁村、ビクトリア
島の象徴的な景勝地、フレンチ・リバー。島には多くの漁村があり、フレンチー・リバーは北部に位置する小さな漁村。青い水面の入り江には、カラフルな小屋や漁船が並んでいる。右の地図・カナダの東側に浮かぶ、面積約5660平方キロの小さな島、プリンス・エドワード島。先住民族のミックマック族は、その弧を描いた細長い形から「アベグウェイト=波間に浮かぶゆりかご」と呼んでいたという。

1800年代に、入植者によって築かれた小さな漁村。19世紀の面影を残すカラフルで素朴な建物が並ぶ村のメインストリートには、ショップや工房、カフェ、劇場もあり、地元の人や観光客で賑わっています。新鮮な海の幸を使ったレストランも人気の一つ。シーフード天国でもある島の恵みを存分に味わえます。
村の入り口にある、小さなビクトリア灯台。夏は中にも入れる。島には大小さまざまな灯台が60以上あるという。
家の前で、レモネードスタンドの準備をする村の子どもたち。
新鮮なかきとワインが堪能できる
ランドマーク・オイスター・ハウス
島産の新鮮な生がき(時価、個数も自由)を白ワインとともに。産地の違うかき3種類がのったひと皿。食べ比べるのも楽しい。レモンやソースをつけずとも濃厚な味わいを堪能できるのも、その新鮮さならでは。
プリンス・エドワード島のかきは、島の冷たく澄んだ水質のおかげで、“世界で最も新鮮なかきの一つ”といわれています。
村のメインストリートにある「ランドマーク・オイスター・ハウス」も、その名のとおり、最高級ブランドのおいしい生がきが味わえるレストラン。可愛らしい空間の中、かきのほか、ムール貝、ロブスターロール、シーフードチャウダーなど海の恵みが存分に楽しめます。
Landmark Oyster House12 Main St, Victoria
TEL:+1(902)658-2286
営業時間:11時30分~21時(水曜16時~、日曜~20時)
定休日:月曜・火曜定休
http://landmarkoysterhouse.com/名物、ロブスター形チョコレート
アイランド・チョコレート
手前・インパクト大のロブスター形のチョコレート(7.95C$)とこだわりのハンドメイドトリュフ(各2.75C$)。奥・人気の「ファクトリーコーヒー」(6.95C$)。溶かしたチョコレートにコーヒーを入れ、生クリームをトッピング。
チョコレート職人のエリックさんが家族で経営する、手作りチョコレート店。日曜日のみ提供されるチョコレートワッフルのブランチは行列ができるほど大人気。あたたかな雰囲気の中、店内やテラスのカフェスペースで、メニューを楽しむことができます。
村を散策した後、ひと休みしながら味わうのにも最適。島産のベリーが入ったチョコレートもほっとするおいしさです。
Island Chocolates7 Main St, Victoria
TEL:+1(902)658-2320
営業時間:5月中旬~9月 9時~17時(チョコレートワッフルは日曜10時~14時のみ)
定休日:月曜・火曜定休
https://islandchocolates.ca/※1C$(カナダドル)=約109.5円(2025年10月9日時点)
※営業日・時間、定休日、商品、サービス内容、料金やメニュー等は時期により変更になる場合があります。
※別途ホテルのサービス料や税金がかかる場合があります。
アニメ『アン・シャーリー』(全24話)
© アン・シャーリー製作委員会
孤児院から、プリンス・エドワード島のグリーン・ゲイブルズで暮らす老兄妹、マシュウとマリラのもとに手違いでやって来た赤毛の少女アン・シャーリー。少女の豊かな想像力と純粋さが周囲を変えていく──。
公式サイト:
https://anime-ann-e.jp/※全話各配信サイトにて配信中(詳細は上記公式サイトにて)
(次回に続く。
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