私の銀座・温故知新 新しく刺激的なものが次々に登場するなか、100年を超える老舗も軒を連ねる、銀座。それは、伝統を守りつつ革新を続ける街の大きな魅力となっています。銀座通の方々に伺ったこの街への思いと、今年アニバーサリーを迎えた銘店の最新のトピックスをご紹介します。
花柳界の文化、新橋芸者や日本屈指の料亭は銀座の誇り
尾上菊之丞さん(日本舞踊尾上流四代家元)

「新橋演舞場」100周年を節目に新しくなった緞帳は、尾上菊之丞さん振り付けによる、歌舞伎俳優の中村隼人さんの「舞」の軌跡をモーションキャプチャーで記録したデザイン。
最先端といっても時代に飛びついてはいけないし、伝統といっても取り残されてはいけない。古典芸能の世界と銀座は、どこか近いように思います。若い頃には銀座生まれというのが少し恥ずかしかったのですが、今はそんな銀座に生まれたことを誇りに思っています。「東をどり」の舞台として生まれ今年100周年を迎えた「新橋演舞場」は上演ラインナップも豪華です。
新橋演舞場
東京都中央区銀座6-18-2
TEL:03(3541)2600 不定休
・次回は、細野佳代さん(銀座あけぼの 代表取締役)に伺います。記事を読む→
家庭画報2025年11月号別冊付録より。