〔特集〕人気シェフのアイディアレシピ 秋を楽しむ、小粋な「オープンサンド」パン × 具材。組み合わせ次第で、その楽しみは無限大の「オープンサンド」。フレンチ、イタリアン、和食、スパニッシュ。各ジャンルのシェフたちが秋の味覚と遊び心をたっぷり盛り込んだ、家庭で作れるオリジナルレシピを考案してくださいました。
前回の記事はこちら>>・
特集「オープンサンドイッチ」の記事一覧はこちら>>>
大人気ピザ職人が教える
究極のピザトースト
──平 雅一さん(「ドン ブラボー」オーナーシェフ)
コースの締めに登場するのは、独創性溢れるピザ。そのユニークなスタイルで人気を集める「ドンブラボー」の平 雅一シェフ。ピザ職人ならではのこだわりをピザトーストで披露いただきました。
焼く直前に具材がのったパン全体にオリーブオイルをかけることで、熱が均一に伝わり、絶妙な焼き上がりに。さらにグラナパダーノチーズをふりかけて、パンと具材の一体感を生み出します。
「どの部分を食べてもおいしい要素を感じられる具材の置き方もポイントです」。シンプルなレシピに“焼きの技”が光る、ご家庭のオーブントースターでもできる究極のピザトーストをお楽しみください。
ピーマンとアンチョビーのピザトースト はちみつがけ

「子どもたちにピーマンを好きになってほしい」と考案したひと品。切れ味のよい包丁を使うことでピーマンの苦味成分を抑えられる。
材料(食パン1枚)と作り方(1)輪切りにしたピーマン40グラムをオリーブオイル適量であえて塩少々をふり、味をつける。
(2)トーストしたパンに1を並べ、食べやすいサイズにちぎったモッツァレラチーズ20グラムとアンチョビーフィレ3.5グラムをのせる。グラナパダーノチーズ(すりおろし)とオリーブオイル適量をかけて、オーブントースターでチーズがとろけるまで焼く。
(3)仕上げにはちみつをお好みでかける。
マルゲリータ風ピザトースト しらすのオープンオムレツのせ

トマトソースは、トマト缶200グラム(あればトマトペースト10グラムを加える)をミキサーにかけ、塩で味をととのえたもの。トマトの酸味と青唐辛子の辛味が卵と相性抜群。
材料(食パン1枚)と作り方(1)トマトソース10グラムをトーストしたパンに塗る。
(2)フレッシュバジル適量をちらし、食べやすいサイズにちぎったモッツァレラチーズ10グラムをのせる。グラナパダーノチーズ(すりおろし)とオリーブオイルをお好みでかけて、オーブントースターでチーズがとろけるまで焼く。
(3)卵2個、生クリーム30グラム、ペコリーノチーズ(すりおろし)10グラム、塩1グラムをボウルに入れよくかき混ぜ、無塩バターを溶かしたフライパンに注ぎ入れる。
(4)(3)に釜揚げしらす20グラム、刻んだ青唐辛子適量を加え、上面をゆっくりかき混ぜながら裏面だけにしっかり火を入れた、オープンオムレツを作る。
(5)(4)をフライパンからスライドさせて、焼き上がった(2)にのせる。仕上げにお好みでグラナパダーノチーズ(すりおろし)をふりかける。
サーモンとじゃがいものピザトースト ザジキソースがけ

さっぱりとしたザジキソースがサーモンのうまみを引き立てる。赤玉ねぎのシャキシャキ食感とディルの爽やかな香りがアクセントに。
材料(食パン1枚)と作り方〈ザジキソースの作り方〉赤玉ねぎ少量を角切りにし、塩をして5分おき、出た水気をきる。ヨーグルト70グラム、クリームチーズ100グラム、にんにく(すりおろし)1グラム、刻んだディル・塩各適量とともにボウルに入れてよく混ぜ合わせる。
(1)刺し身用サーモン65グラムをスライスし、塩少々で味をつける。ゆでたじゃがいも30グラムを軽くつぶし、オリーブオイルと塩各少々と混ぜ合わせる。
(2)トーストしたパンにじゃがいもを並べて、その上にサーモン、小さくちぎったモッツァレラチーズ15グラムをのせる。グラナパダーノチーズ(すりおろし)とオリーブオイルをお好みでかけ、オーブントースターでチーズがとろけるまで焼く。
5枚切りのPasco「超熟」を使用。具材をのせる前にパンを素焼きしておくことで、チーズがとろけるタイミングでちょうどよくカリカリに仕上がる。
(3)焼き上がったらザジキソース60グラムをかけて、パプリカパウダーをたっぷりふる。
平 雅一さん(たいら・まさかず)東京・広尾「アッカ」に勤務後、イタリアのミシュラン星つき店で3年間研鑽を積む。2012年、地元の国領に自身の店を構える。2024年に姉妹店のピザ専門店「CRAZY PIZZA」を冷凍ピザ「CRAZY PIZZA:LIFE」の製造工房としてリニューアル。
Don Bravo(ドン ブラボー)住所:東京都調布市国領町3-6-43
電話:042(482)7378
(次回へ続く。
この特集の一覧>>)