連載「言葉の道しるべ」10月 今を楽しむ
選・文=松山大耕(妙心寺退蔵院 副住職)江戸時代の名僧・正受老人のお言葉です。過去にとらわれたり、未来の心配ばかりしていたり。人間はそういう生き物です。
しかし、人生で最も大切なのは、今、この瞬間を味わうことです。修行道場に入門したての頃は「人生、他の道もあったのではないか」と自問ばかり繰り返していました。
しかし、床の間に掲げてあったこのお軸を見て、ハッと目が覚めました。悩んだり行き詰ったりしたときには、必ずこの言葉を思い出し、今を楽しんでいるかと顧みています。
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