カルチャー&ホビー

日本を代表する名字「山田」。佐藤や鈴木よりも全国にまんべんなく分布しています

2025.10.02

  • facebook
  • line
  • twitter

名字の世界 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。連載一覧はこちら>>

山田(やまだ)

「山田」という名字は、いかにも普通という感じがします。実際に数が多いのは「佐藤」や「鈴木」なのですが、それよりも圧倒的に普通感を漂わせているのです。

かつては銀行や役所などに置かれている書類の記入見本の氏名欄には、「山田太郎」という名前が書かれていることが多かったのです。近年は合併などを機に銀行名や自治体名に変更したところが多いのですが、「山田」という名字は平均的な日本人名として認識されていました。

しかし、「山田」は全国ランキング12位と、トップテンにも入っていません。


都道府県単位でトップとなっているところもなく、岐阜県の3位が最高順位です。ただし全国22都道府県で30位内に入っており、50位までに入っていないのは4県しかありません。

全国で最も多い名字で、かつ9道県で最多となっている「佐藤」でも、西日本を中心に全国8県で50位以下、100位以下の県も2県あります(高知県と沖縄県)。

2位の「鈴木」も全国8都県で最多となっている一方、中国・四国・九州の17県のうち、半分以上の10県で100位以下となっており、そのうち5県は200位以下なのです。

「佐藤」や「鈴木」は全国の総数こそ多いものの、分布はかなり東に偏っており、西日本では「普通の名字」とはいいがたいところもあります。

それに対して「山田」は、最も少ないのが高知県の103位で、独特の名字が多数を占める沖縄県でも66位と比較的メジャーな名字となっているのです。

つまり、「山田」こそ最も全国にまんべんなく分布している名字で、どの都道府県の人でも「普通の名字」と感じる名字なのです。

そもそも「山田」という名字のルーツは「山」と「田」のあるところです。

日本は山が多く、その麓の平野は可能な限り耕して田んぼにしました。「山の麓に広がる田んぼ」は、かつて全国各地にあった里山の風景そのものなのです。

そうした里山から生まれた名字の代表が「山田」で、まさに日本を代表する名字ということができます。
森岡浩/Hiroshi Morioka
姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。

墨アート製作 書家・越智まみ(https://esprit-de-mami.com/

セブンアカデミーで越智まみさんの「オンライン書道」墨アートレッスンが開催中。詳細はこちらから>>
  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 03 / 19

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 03 / 19

他の星座を見る