〔特集〕最新展示で命の躍動と不思議に出合う 大人が楽しい水族館・動物園 豊かな自然環境のもと、瑞々しい生命の息吹に触れられる水族館・動物園は、人生経験を重ねた大人が改めて学びや癒やしを得られるスポットとして今、注目を集めています。生き物が暮らす環境の再現や、アートのような演出など、非日常感を味わえる展示方法に魅力ある施設を中心に、全国から厳選してご案内します。
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伸びやかに暮らす、動物に癒やされる
アフリカのサバンナ、アジアの熱帯雨林、中南米の水辺……。動物たちがすむ自然環境を再現する「生息環境展示」がなされる動物園を訪ねると、まるで世界旅行をしているかのよう。動物たちの故郷にお邪魔する気持ちで、自然豊かな癒やしの地へ出かけてみませんか。
都会の中心に広がるサバンナの草原
天王寺動物園 (大阪府)
岩場に悠々と佇むライオン、その後ろで青草を食むシマウマ、さらに奥の森にはキリンの姿も──。まるでサバンナにいるかのような景観を望むここは、日本で初めて本格的な生息環境展示が実践された、大阪「天王寺動物園」の「アフリカサバンナゾーン」です。
動物のいる場所を少し高くして展示する「見上げの景」は若生さんが大切にしている様式。堂々たる姿を前に、自然と畏敬の念が生まれる。
設計にあたってケニアとタンザニアを訪れたという若生さん(
こちらの記事でご紹介)。
「サバンナというと草原のイメージがありますが実際にはそれだけでなく、疎林、沼沢地(しょうたくち) 、コピエ(岩山)などさまざまな環境で動物たちは暮らしています。天王寺動物園でもこの多様性を表現しようと考えたのです」と語ります。
肉食動物と草食動物を堀で区切り、共にある姿を見せる「パノラマ展示」は圧巻。奥に向かって傾斜をつけ来園者から見て動物たちが重ならないようにするなど、感動を演出する工夫が随所に見られます。
全国でも珍しい、ナイルティラピアと共生するカバの展示。
デザインが生きるのは動物がいる場所だけではありません。入場ゲートや小道、動物の習性や環境の大切さを伝えるサイン(解説板)まで、サバンナの自然が臨場感たっぷりに再現され、ドラマチックな観察の旅へと誘います。
ゾーン一帯は「ンザビ国立公園」という、アフリカの架空の保護区をイメージしてつくられている。
天王寺動物園住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06(6771)8401
開園時間:9時30分~17時 5月と9月の土曜・日曜・祝日は18時まで(いずれも1時間前最終入園)
休園日:月曜(祝日の場合は翌日)
入園料:大人500円 年間パスポート2000円
(次回に続く。
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