ゆらぐ40代・50代からの「美容お悩み解決ガイド」 心身の変化と共に、美の悩みも複雑化する“ゆらぎ世代”の大人に向けて、道しるべとなる役立つ情報をお届けします。
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【お悩み】ストレスで肌の調子が悪い……。更年期の肌のゆらぎも気になります。
サンケア先進国である南アフリカ発のスキンケアブランド「エンビロン」の創設者兼開発者で、多くのセレブリティがお忍びで通う形成外科医としても有名なDr. デス・フェルナンデスがこの夏、南アフリカから来日しました。最新研究から分かった「新たな知見」や「ゆらぎ世代が美肌を得るための心得」について、お話を伺いました。
Dr. デス・フェルナンデス
形成外科医。ケープタウン大学 医学部形成再建外科学講座教授。ウィッツウォーターズランド大学医学部卒業後、エジンバラ大学に留学。心臓胸部外科医として活躍した後、1979年に形成外科の分野で開業。皮膚がんで2人の若い患者を亡くしたことをきっかけに皮膚研究を始め、1987年にエンビロンを開発。香料や着色料、防腐剤などを極力使用しない処方を信条に多くの名品を生み出す。2023年まで現役医師として臨床の現場に立ち続け、現在は研究や執筆、世界各国での講演を行う。日本への来日は今回で99回目。
エンビロンとは?世界70カ国で展開されているスキンケアブランド。日本上陸は1991年、今年で32年目を迎えます。レチノールやビタミンAという言葉が流行るはるか前から、美容に精通している方を中心に支持され続けているビタミンAコスメのパイオニア。
ゆらぎ世代の美肌作りに必要なこと(1)ビタミンAを常に肌に蓄えておく
Dr. デス:美肌の鍵は、いかに肌ダメージを修復するかです。40代や50代はダメージが蓄積し、特に変化に直面する世代。そんなエイジングの影響を防ぎ、少しでも遅らせるために取り入れたいのがビタミンAです。
何百年も前からビタミンAは「自然の修復分子」と言われ、人間や動物の肌の中でダメージを修復する作用があります。本来は、誰もが肌の中にビタミンA(パルミチン酸レチノールなど)を豊富に持っているのですが、紫外線で壊れてしまいます。そのためビタミンAを肌から直接補充していくことが大切なのです。
同時に必要なのが、ビタミンCやE、β-カロテンなどの抗酸化物質です。特にβ-カロテンは少量でも非常に強力な抗酸化作用があり、肌に対する保護作用が優れています。例えば、意図しない日焼けをしてしまった後でも、ビタミンAとこれらの抗酸化物質を組み合わせたものを塗ると、肌ダメージを最小化することができます。
また、「エンビロン」のC-クエンスやモイスチャーシリーズには、主要なビタミンA(パルミチン酸レチノールなど)が十分に含まれていますのでレベル3までステップアップすれば、肌本来の紫外線防御機能をサポートし、スキンケアで取り入れることでSPF20程度と同様の効果が期待できるという研究結果があります。
【コラム】「ビタミンA=レチノールだけ」は間違い。レチノールのよくある誤解 「ビタミンA」と「レチノール」という2つの名前が世の中に混在しており、美容に詳しい方でも誤解していることがあります。ビタミンAの中に、レチノール、レチノール誘導体(パルミチン酸レチノール、プロピオン酸レチノール)などの種類があり、「レチノール」はビタミンAの一種となります。

レチノールという形で肌に塗ると一過性の刺激があり、紫外線に対して過敏に反応するため朝の使用は向かないと言われています。エンビロンではもともと肌に存在している形の“貯金型のビタミンA(パルミチン酸レチノールなど)”を採用。刺激が少なく、肌の中で必要に応じて使われるという特徴があります。レチノール誘導体は成分の安定性が高く、紫外線から肌を守る効果があるので朝も使えます。また、刺激を出にくくするためには、低濃度のビタミンAから始めてステップアップしていく方法が効果的。
ブランド最高峰エイジングケアシリーズ。艶やかでハリと弾力のある肌へ
C-クエンストーナー 130ml 1万1990円 C-クエンスセラム1~4プラス 35ml 1万8040円~ C-クエンスクリーム 35ml 1万5620円 C-クエンスクリーム プラス 35ml 1万8040円 C-クエンスアイジェル 10ml 7150円/エンビロン(プロティア・ジャパン) 主にペプチド(保湿・整肌成分)やナイアシンアミドなどを配合したトーニングローション、ビタミンA(レチノール誘導体、整肌成分)をはじめ多彩な美容成分を配合した4段階のステップアップ式セラム、さらっとした使い心地の保湿クリームのほか、目元美容液のアイジェルがある。
ゆらぎ世代の美肌作りに必要なこと(2)ストレスケアに今まで以上に注力を。脳と肌はリンクしている
デス博士:どんな環境にいる方でも40代、50代になると、ストレスの影響というのは必ず何かしら出てくるもの。昔は肌が強いと思っていた方でも、敏感肌になってしまうこともあります。
よくあるのは、ストレスを感じると肌が乾燥した状態になること。血管の収縮作用が起き、血流が損なわれてグレーっぽい、くすんだツヤのない肌に見えてしまいます。ところが、ストレスの状態が長く続いている方は、グレーではなくて常に赤みを帯びた状態になります。また、40代、50代の方に多いのが酒(しゅ)さという疾患で、ストレスによってそれがさらに悪化することも。
さらに、シミ(色素沈着)もストレスの炎症によって悪化してしまいます。
また最新の研究で、肌と脳は繋がっていて、ストレスを感じると脳からの指令で、肌の表層でストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、炎症を起こすサイトカインが活性化することが判明。それが、肌バリアの乱れ、赤みやゆらぎに繋がり、炎症性老化(=インフラマエイジング)を起こすことが分かったので、美しい肌のためにもストレスの対策が重要といえます。
では、このような症状を防ぐために何をしたらいいか。まずは、ストレスの影響に着目したスキンケアを取り入れましょう。セリエンスナイトセラムをストレスの程度によって朝夜の1日2回か、夜だけ1回使っていただくことをおすすめします。
そして、ストレス抑制のためには、体に触れられることがとても重要です。人に背中をさすってもらうとリラックスできますよね。これは背中を触るとオキシトシンという愛情ホルモンが出るからです。
オキシトシンによってコルチゾールの分泌が抑制され、脳がいい状態だと、肌もいい状態でいられます。エステやマッサージなども一定のリラクゼーション効果がありますから、美しさのためにも上手に取り入れていきましょう。
肌を守り、深く癒すナイトケア
セリエンスナイトセラム30ml 1万1990円/エンビロン(プロティア・ジャパン)
ストレスの影響に着目して開発された美容液。高い抗酸化力を持つとされている鉱石のマラカイトの成分を配合。さらに、ペプチドが眉間のしわや、表情のこわばりなどストレスによる肌のエイジングサインをケア。ブルーは着色料でなくマラカイトによるもの。通常版と価格据え置きで50mlに増量したお得な数量限定セラムが8月1日(金)から発売。
【コラム】ビタミンA貯金で肌がゆらぎにくくなる
更年期の肌は、ホルモンバランスの乱れによって敏感・乾燥・赤みが出ることが多くあります。「ですが、ビタミンAのコスメを継続使用し、ビタミンAを肌に充分に貯金しておくことで肌の健康状態が保たれ、更年期でも肌の不調やゆらぎを感じにくくなります」(デス博士)。
デス博士が実践している「若々しさを保つコツ」
朝の水洗顔
ご自身も乾燥肌の傾向があるというデス博士が、35年以上実践し続けているのが、朝はクレンジングや洗顔料を使わずに水のみで洗うこと。「ビタミンA研究で有名なアルバート・クリグマン教授は、1985年にすでに、朝は指と水を使って洗顔することを推奨していました。夜に塗った化粧品の科学物質や残留物はある一定程度はもちろん残りますが、エンビロンのアイテムは水と指で洗えば流れる程度のものです」(デス博士)。
毎日のウォーキング
若々しい肌と健康のために、重要なのが「歩くこと」。今回の来日でも、東京に着いたその日に30分以上の時間をかけてホテルから銀座まで歩いて移動したそう。
●お問い合わせ
エンビロン(プロティア・ジャパン)
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