〔特集〕名門避暑地の「今」を楽しむ 美食とアートに集う 軽井沢 標高1000メートルの爽やかな空気のもと、喧騒から離れて静かに自然と親しむひとときは、軽井沢ならではの贅沢な時間。その一方で、リラックスしながらさまざまなジャンルの上質なエンターテインメントを楽しめるのも、名門避暑地らしい魅力です。音楽、スポーツ、ファッション、そしてアートと食……カルチャーを軸に豊かな交流が生まれ、世代や職業を超えて繫がる。軽井沢がもたらす心豊かな「夏」へとご案内します。
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名門避暑地が繫ぐ
軽井沢ライフスタイル
明治時代に外国人宣教師によって開拓されて以来、品格ある文化とソサエティが受け継がれている軽井沢。
自然や文化を愛し、助け合いの精神とともに次世代においても特別な場所であるようにとの共通の想いのもと、絆を深めています。
軽井沢の未来に心を寄せながら人と人とを繫ぐ3名のライフスタイルをご紹介します。
緑陰の地で日本のファッション文化交流
西田侑里さん(TAKEO NISHIDA ブランディングプロデューサー)
西田侑里さん(にしだ・ゆり)プロテニスプレーヤーとして国内外で活躍し、現在はテニス指導者や服飾デザイナーとして活躍。指揮者の原田慶太楼さんとの間に、2歳になる長男がいる。デザイナー西田武生の孫。
母・寿永子さんの手料理が縁を繫ぐ
テラスで、おもてなしの準備をする二人。
この別荘との出会いは、偶然の巡り合わせ。「扉を開けた瞬間、祖父の別荘を思い出しました。ガラス張りの開放感や建築家の思想が息づく空気感に、強く惹かれました」と侑里さん。
軽井沢の別荘では、暖炉は欠かせない。メトスの暖炉は焰の揺らめきを愉しめるのが魅力。
長男の誕生を記念して特別に誂えた、軽井沢彫りの飾り椅子が来客を迎える。
設計は、アントニン・レーモンドの志を継ぐレーモンド設計事務所。白壁、高い天井といった意匠は、母・寿永子さんの美意識に呼応していたといいます。
この日のゲストは、4代目・遠藤波津子さんを祖母に持つ遠藤晶子さんと、森 英恵さんの次男で「マイカシミヤ」の代表を務める森 恵さん。「お二人とも、軽井沢が育んでくれたご縁です」と侑里さん。
気候のよい季節には、軽井沢の豊かな緑を望む広々としたテラスが、人と人とをつなぐ舞台に。ゲストの遠藤晶子さん(右から2人目)と森 恵さん(中央)との語らいが弾む。
この日のメニューの一つ、春餅(チュンピン)は、皮に4種類のおかずを包んで食べる中国北方の伝統料理。「お祝いのときに食べる、縁起のよい料理なんですよ」(寿永子さん)。
海老とセロリの前菜、パイナップルと牛フィレ肉の炒め物、炒飯など、手作りの中国料理が並ぶ食卓。黄色い器は、今では入手困難となった職人の手仕事が光る景徳鎮製。
寿永子さんの手料理を前に、話題は自然と装いの美意識へ――。
「父は、文化は一日にしてならずといっていました。いいものに囲まれて暮らす中で、自然と価値観が育まれていく。軽井沢での暮らしが、私の感受性を育ててくれました」と寿永子さんが微笑めば、「西田武生の後継者として、環境から育まれる感受性を次世代にも伝えていきたいですね」と応じる侑里さん。
装いの美学が、穏やかな会話とともに受け継がれていくひとときです。
軽井沢で文化を紡ぐゲスト二人の拠点
2024年リニューアルした「遠藤波津子美容室」。万平ホテルのコテージで今年も開業。
遠藤波津子美容室 軽井沢万平ホテル店予約・問い合わせ TEL:050-8890-9477
2025年は7月19日(土)~9月15日(月・祝日)まで営業予定。
森 恵さんの「マイカシミヤ」は、上質な日常着を提案するブランドとして軽井沢でも親しまれている。
「TAKEO NISHIDA」とのコラボカーディガン。
マイカシミヤ住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢899-28
TEL:0267(31)0468