名字365 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を毎日紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。
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永田(ながた)
「永田」という名字は九州から関東にかけて広く分布しており、全国名字ランキングも163位とかなりメジャーな名字です。一方、「長田」という名字もあり、こちらもメジャーな名字となっています。
では、「永田」と「長田」の違いは何でしょうか。
現在では、物理的に「ながい」ときには「長い」と書きます。
一方、時間的に「ながい」場合は、「長い」とも「永い」とも書きます。ただし、ニュアンスの違いがあり、終わりのある「ながさ」は「長い」と書く一方、「永久」「永遠」など「ずっと続く感じの「ながい」は「永い」と書きます。
では、細長い田んぼが「長田」で、永久に続く田んぼが「永田」かというと、そういうわけではありませんでした。
昔の人は「長」と「永」をそれほど厳密に区別していませんでしたし、とくに名字では両方の漢字は同じ意味で使われていました。
ただし、「長田」の場合は「ながた」の他に「おさだ」とも読みます。そこから正しく「ながた」と読んでもらうために「永田」としたものもありそうです。
森岡浩/Hiroshi Morioka姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。
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