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旧暦十五夜の満月を意味する「望月」。しかし名字の由来はある地名からです

2025.08.23

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墨アート製作/越智まみ

名字365 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を毎日紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。連載一覧はこちら>>

望月(もちづき)

「望月」とは旧暦十五夜の満月のことで、とくに8月15日の満月を指します。しかし、名字の「望月」は地名に由来しています。

「望月」のルーツの地は、信濃国佐久郡望月(現在の長野県佐久市)です。

ここには全国最大の牧(馬の飼育場)である望月の牧がありました。信濃国の馬は朝廷に献上され、その献上する日が8月15日の満月の日であったことから、信濃を代表する牧であるこの地が「望月」と呼ばれるようになったといいます。


そして、信濃の古代豪族滋野氏の一族がこの地を支配し、「望月」と名乗りました。

望月氏は信濃の有力氏族となり、木曾義仲の挙兵の際には望月重隆が参加、鎌倉時代には幕府の御家人となって発展しました。戦国時代は真田家の家老をつとめています。

現在も長野県、山梨県、静岡県の3県に集中しており、山梨県で3位、静岡県では4位と極めて多くなっています。なかでも山梨県南巨摩郡早川町では町民の4割以上が「望月」さんとなっています。
森岡浩/Hiroshi Morioka
姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。

墨アート製作 書家・越智まみ(https://esprit-de-mami.com/

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