

プラン・インターナショナルが途上国に暮らす子どもたちを支援する活動で目指しているのは、大いなる可能性を秘めた子どもたちの“自立”です。それを後押しすることこそが子どもの明るい未来につながるからです。子どもたち自身が主体的に取り組める活動を地域の子どもや大人と一緒に考え、取り組んでいます。
また、女の子に対する古くからの偏見により、学びや活躍の場が制限されることが多い現実を踏まえて、女の子が発言権や決定権を持てるよう、ジェンダーを考慮したサポートに力を入れています。具体的には地域の現状を細かく調査し、地域の人々と話し合いを重ねながら女の子たちの能力が引き出されるようなプロジェクトを立ち上げてサポート。女の子の持つ価値や能力への気づきを促し、地域全体の意識や環境を変えていきます。

プラン・インターナショナルは、住民自らが地域を豊かにする力を育む「プラン・スポンサーシップ」、支援者とチャイルドの交流促進、女の子たちのための各種プロジェクト、課題を抱える地域の政策に働きかける啓発活動などに重きを置いています。
また日本国内では女の子たちや若い女性たちへの支援事業を拡大し、自治体や関係団体との連携を強化。さらに緊急・復興支援として、スーダン、ガザ地区、ウクライナでの人道支援や、能登半島地震被災地の支援などを行ってきました。これらの活動は、支援者から寄せられる毎月の定額寄付・都度寄付や、災害、紛争に対する緊急・復興支援の寄付、オーダーメイドでの寄付、企業からの寄付、国際機関や政府からの補助金などによって支えられています。

毎月定額を寄付する「プラン・ スポンサーシップ」の支援金は地域開発プロジェクトに使われ、支援者は地域を代表するチャイルドと交流。手紙を通して地域と子どもの成長を見守ります。
・「プラン・スポンサーシップ」についてもっと詳しく→
2024年10月11日「国際ガールズ・デー」

「女の子のエンパワーメント」「女の子のリーダーシップ」の促進を目指し、『PLAN GIRLS MOVEMENT 2024~私の声が未来をつくる』を開催。
情報通信技術(ICT)分野における女の子のキャリアを応援する取り組み。文系の女子学生を対象に開催され、70名以上が参加しました。
子どもたち、女の子たちの未来を照らすプラン・インターナショナルの活動に賛同し、継続的に支援を行っているお二人に、支援を始めたきっかけや今の思いを伺いました。
藤森恵子さん(ASIMOV ROBOTICS株式会社 代表取締役CEO・公認会計士・税理士)
藤森恵子さんが支援活動を始めたのは約20年前。お嬢様の幼稚園入園に際し、情報を集めていたときに出会った方の言葉がきっかけです。
毎月数千円を継続的に寄付する「プラン・スポンサーシップ」からスタートした藤森さん。その後、ご主人と気持ちを一つにし、ご夫妻でお嬢様の進学の節目ごとに一つのプロジェクトを丸ごと支援する「オーダーメイド・プロジェクト」で、ベトナム、グアテマラ、フィリピンに教育施設を寄贈。現在はお嬢様の大学卒業を記念した支援プロジェクトがエクアドルと東ティモールで進行しています。

お嬢様も小学生の頃からさまざまな奉仕活動に積極的に取り組んできたそうで「そういう感覚が自然と身についたのはプラン・インターナショナルでの体験がベースにあったからこそ。もちろん夫や私自身も、支援を通してたくさんの喜びや楽しみをいただいています」。

プラン・インターナショナルのACジャパン支援キャンペーンでイラストを手がけた小林エリカさんは、制作前にプランが活動する地域の子どもたちが作ったシリーズ動画「世界の国から『こんにちは!』」をYouTubeで観て“支援”のイメージが変わったといいます。
「こんなふうに生活が変わった、今こう感じていると生き生きと語る姿に感銘を受けました。支援とは単なる一方通行ではなく、この世界で共に生きるつながりの中にあるものだと強く実感したのです」。
それを機に「プラン・スポンサーシップ」に登録し、モザンビークで暮らすチャイルドと交流を深めています。
「今まで出会ったことのない誰かと深くつながれることが嬉しい。見知らぬ土地に新しい家族ができたような感覚で、手紙が届くたびに8歳の子どもと一緒に喜んでいます。『マンゴーの木があるよ』『ナッツが採れるんだよ』といった文面から遠い国の風景や暮らしが垣間見えて、それがとても新鮮ですし、もう一人の家族と共に生きられることに心から感謝しています」
・「プラン・インターナショナル」の活動についてもっと詳しく→
・家庭画報×プラン・インターナショナル 世界の子どもたち、女の子たちの明るい未来のために「チャリティガラパーティ」開催決定! 詳細はこちら→
取材・文/佐藤由喜美 イラスト/井上 明