〔特集〕愛しのカフェ「新緑、名建築、アートも楽しめる心地よいカフェ」 今、カフェは百花繚乱の時代緑溢れるテラス席が人気のカフェ、落ち着いた空間が魅力の名建築カフェ、スイーツ目当てに行きたいカフェなど、個性溢れる22軒をご紹介します。
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風情ある空間と一品を堪能
個性豊かな京都カフェ
長楽館【京都・東山】
館内にある6つの部屋で楽しめるデザートカフェ。こちらは「球戯の間」
歴史ある建物で味わう至福のアフタヌーンティー
円山公園を望む瀟洒な邸宅「長楽館」は、“煙草王”と呼ばれた実業家、村井吉兵衛によって明治42年に建てられた館です。
ルネサンス風のイオニア式門柱が立つ威風堂々とした佇まい。
初代内閣総理大臣・伊藤博文により命名され、賓客をもてなす京都の迎賓館として名を馳せてきました。2024年末には国の重要文化財にも指定され、現在は併設するホテルのカフェ、レストランとして親しまれています。
階段が美しい重厚なロビー。かつての華やかな時代が偲ばれる。
ここで評判となっているのが、優雅な空間で味わう本格的な英国式アフタヌーンティーです。
アフタヌーンティー専用の部屋「迎賓の間」でいただくアフタヌーンティー(要予約2名様より1名6000円〜)。
かつてご婦人方の社交の場として使われていたロココ様式の「迎賓の間」は、バカラ製のシャンデリアやアンティーク家具、漆喰彫刻など、栄華を誇った時代を彷彿とさせるしつらいが随所に施され、建築ファンにとっても見逃せない場所に。
カフェ、建築ともに楽しめる京都の名店といえそうです。
シグネチャースイーツ「ミルフォイユ」1850円。こだわりのパイ生地はスプーンで食べられるほどサクサクで軽やか。
長楽館
住所:京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
TEL:075(561)0001
営業時間:11時~18時30分
定休日:不定休
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