藤野幸信さんのブーケ&アレンジ「初夏の花木を飾る・贈る」第3回 夏に咲く花木を使ったブーケやアレンジを「フルール トレモロ」の藤野幸信さんが提案。ご自宅に飾るもよし、大切な方へ贈るもよし、また6月に出回るものは、父の日の贈り花にしても喜ばれるでしょう。
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自宅に飾る・贈り花にする
どちらも基本のスタイルは2つ
自宅に飾る花や贈り花を花屋さんにオーダーする際に、まず決めたいのがそのスタイルです。スタイルには大きく分けてブーケとアレンジの2つがあります。ブーケは手もとで花を合わせながら束ねたもので、花材の草丈を生かしたロングタイプや、ボール状にまとめたタイプがあります。
アレンジは水を含ませたフローラルフォームに花を挿したもので、器やバスケットなどを利用します。同じ花材を使っていてもブーケとアレンジでは仕上がりのイメージが少し異なるので、それを見る方、贈られる方の好みに合うスタイルを選んでください。
同じような花材でブーケとアレンジを作りました。イメージに合うのはどちら?
Bouquet●水に挿す花器が必要
●ナチュラルな雰囲気に仕上がりやすい
●手渡すシーンがドラマチック
●茎の長い花を生かしやすい
花屋さんではブーケの根元をちゃんと保水処理するので遠方に送ることも可能。ただし、気温の高い時期は避けたほうがよいでしょう。
■使用花材/ライラック、リシアンサス「セレブターンブルー」、バラ「ライラッククラシック」、アストランティア、ブルーレースフラワー「ラッキーレディ」、ヒメリョウブ、ビバーナム・スノーボールなど。
Arrangement●花器の必要がなく、そのまま飾れる
●花が固定されているので遠方へ送る際もくずれにくい
●陶器やバスケットなど、器も合わせたコーディネートができる
フローラルフォームで保水できるので、移送中に花がしおれる心配が少なくてすみます。花器が必要ないため、パーティ会場やショップなどに送る場合におすすめ。
■使用花材/ライラック、リシアンサス「セレブターンブルー」、バラ「ライラッククラシック」、シャクヤク「サラベルナール」、スカビオサ、スターチス、カーネーション「ミニティアラ ミルクホワイト」と「ムーンダスト」、ヒメリョウブ、ビバーナム・スノーボールなど。
贈り花ならボックスアレンジもおすすめです

水が漏れないよう加工されたボックスに吸水させたフローラルフォームを詰め、花をフラットに挿したボックスアレンジは蓋をして送ることができます。蓋を開けたときのサプライズが楽しく、印象が強く残ります。
■使用花材/ブルーベリー、ラズベリー、クレマチス「テキセンシス レッド」、ミルトニジウム「クレオズプライド」、ローズマリーなど。
中に花が入っているようには見えず、開けたときにサプライズが。
※次回へ続く。
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